いよいよ明日に迫った第8回本屋大賞結果発表。今年も候補作を全作読んで、自分なりに評価もつけてみました。昨年の全作レビューはこちらからどうぞ。まずは作者の名前順に、前半5作をご紹介します。『ピエタ』大島真寿美(内容紹介)小説の舞台は18世紀のヴェネツィア共和国だ。そこに存在した孤児たちを養育するピエタ慈善院には音楽院の性格も備わっており、孤児たちの中で才能に秀でた者が行う合奏・合唱が院の主要な収入源に