古書店の店主が書いた本というのは、思いのほか多い。有名なところでは葛飾区「青木書店」の店主・青木正美氏が書いた『東京下町古本屋三十年』や、青森「林語堂」店主・喜多村拓氏の『古本屋開業入門 ─古本商売ウラオモテ』、オンライン書店「杉並北尾堂」店主・北尾トロ氏の『ぼくはオンライン古書店のおやじさん』などなど、いくらでも挙げられる。本書『わたしの小さな古本屋』もそんなひとつで、書いたのは岡山県倉敷で文字