『ねたあとに』。その奇妙なタイトルに惹かれて手にとった。著者は長嶋有。『猛スピードで母は』で芥川賞を受賞した小説家であり、ブルボン小林名義ではゲームエッセイなども執筆している奇才だ。いくらタイトルに惹かれたとはいえ、あんまり小説を読まないわたしがなぜこの本を買ったかといえば、カバーのあらすじにこんなことが書いてあったからだ。「真夏の山荘で、小説家コモローとその仲間たちが夢中になる独創的なゲームの数