きのうの記事で、“サブカルのパイオニア”として今和次郎をとりあげた。その際、彼の仕事におけるエポックとして、関東大震災(1923年)直後の「バラック装飾社」の活動にも触れた。復興途上の東京のあちこちで今和次郎や仲間たちが建物にペンキで装飾をほどこしていたのとちょうど同時期、銭湯の浴場の背景にペンキ絵を描くことが流行し始める。浴場背景画は、震災前の1912年(いまからちょうど100年前)、東京・神田猿楽町の銭