第146回直木賞候補作を全部読んでみました。芥川賞編はこちら。*1/17の芥川賞直木賞の受賞作発表をうけての感想レビューはこちら『城を噛ませた男』伊東潤天正17(1589)年、北信の地にて真田安房守昌幸は焦っていた。今や天下人となりつつある豊臣秀吉に関東の支配者である北条家を攻めさせて戦の中で武功を上げ、あわよくば一国の主になろうという目論見が、水泡に帰そうとしていたからだ。北条が戦を始めなければ豊臣は動かな