「ドラえもん」で親しまれた大山のぶ代さん。あの独特のダミ声は「地声」だった。子どものころは皆にからかわれ、辛い思いをした。開き直って部活は放送部に入り、やがて声優として大成功した。コンプレックスを逆にプラスに変えた人生だった。人並み外れて丈夫な声帯大山さんの著書『ぼく、ドラえもんでした。』(小学館、2006年刊)には、幼少時からの「声」にまつわる泣き笑いが記されている。5歳で幼稚園に入園した時。自分の