厚生労働省が2023年12月に公表した労働組合基礎調査によると、労働組合の組織率は16.3%で、2年連続で過去最低を記録した。低下の背景には、非正規雇用が大半を占めるパートタイム労働者の増加がある。正規雇用を中心として、企業別労働組合が機能してきた日本企業において、非正規雇用の声をどう経営側に届けるのかは大きな課題になっている。非正規雇用が増える中で労働者は連帯することができるのか。労働経済学を専門とする梅崎