7月5日、ウィーンで開かれたOPECの会合。原油価格は下がりそうで、むしろ上昇する懸念も消えていない(写真:ブルームバーグ)原油相場の下値が再び固くなりつつある。5月以降、6月末ごろまでは世界の指標であるWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)価格(期近の8月物)は1バレル=70ドルの節目を何度も割り、下値を試そうという動きがあった。これは強気の反動が出たためだ。一時は「経済活動の本格再開で中国の需要が