岸田文雄政権の少子化対策の財源として、社会保険料を上乗せする案も浮上しているが、妥当なのか。国債発行などほかの手段はないのか。社会保険料上乗せの議論は、かつての自民若手から出た「こども保険」を想起させる。保険とはいえないまず「保険」の意味をはっきりさせよう。保険とは、偶然に発生する事象(保険事故)に備えるために多数の者(保険契約者)が保険料を出し、事象が発生した者(被保険者)に保険金を給付するもの