これでもう何度目だろうか、米ウォール街に衝撃が走った。2022年10月13日、米国労働省が発表した9月の消費者物価指数(CPI)が、金融市場の予想以上にインフレが深刻であることを示したからだ。ニューヨーク証券取引所の株価は乱高下を繰り返し、ドルが買われて円安が一気に進行、1ドル=147円後半をつけた。円安はどこまで加速するのか。また、米国経済、いや世界経済はどこまで減速するのだろうか。エコノミストの分析を読み解く