英国の通貨ポンドの急落が止まらない。ポンドの対ドルレートは2022年9月1日の終値で1ポンド=1.15ドルだったが、27日の終値で1ポンド=1.07ドルに下落。1972年の変動相場制に移行したあとの最安値を記録した。きっかけは、トラス新政権が9月23日に発表した大幅減税を柱にした大バラマキ政策。国債増発が嫌気され、世界中の投資家が英国を見放し、債券安・株安・通貨安の「トリプル安」に見舞われた。英国は「ポンド下落」が原因で