若くして子宮を摘出した20代の女性、乳房を失って結婚を躊躇(ちゅうちょ)する未婚女性、幼い子どもを残して世を去る若い母親……。乳がんや子宮がん、卵巣がんなど女性特有のがんは、女性としての生き方を根底からゆさぶってしまう。「結婚、妊娠、出産という未来図が、ある日がらがらと崩れてしまうんです」そう語るのは、30代で子宮頸がんと子宮体がんに罹患(りかん)した女優の原千晶さん(47歳)。10年前には婦人科がん