日本では、夫婦の別姓を認めず、民法750条で同姓を義務付けている。これに対し、選択的夫婦別姓を求める活動は40年にわたって続いているが、その壁は厚く、いまだ実現していない。近年では、民法750条は女性差別にあたるなどと訴えた裁判で、最高裁は2015年12月、「夫婦同姓は合憲」とする判決を下し、夫婦別姓を求める多くの人たちを落胆させた。それから2年たった今年1月、ソフトウェア企業「サイボウズ」の社長、青野慶久さんら