元ミランのリーノ・ガットゥーゾ氏が『Radio Anch'io Lo Sport』で、古巣とフィリッポ・インザーギ監督について語った。

「25年以上も経てば、ネガティブな時期があるのは仕方がないと思う。ベルルスコーニファミリーは多くの勝利を収めてきた。だが、今は困惑している。路線が見えないからだ。ネガティブなシーズンはあり得る。だが、あまりにその場しのぎが多すぎる」

「若手のプロジェクトと耳にするが、そういう選手たちは売られ、フリートランスファーの選手たちを獲得している。大事なのはサポーターに対して誠実であることだ。ミランは長年トップにいた。今は狭間の時期にある。それはあり得ることだ。だが、大事なのは明確な路線を持つことだよ」

インザーギ監督については、次のように述べている。

「ミランからオファーされれば、ノーとは言えない。だが私は、双方が性急だったと思う。私がパレルモの監督になったときと同じだ」

「我々は偉大な選手たちだったし、多くの勝利を手にした。だが、監督はまた別の仕事で、難しいものなんだ。経験を積む必要がある。そしてそれはスーパーで買うことのできるものではないんだ。仕事をし、アップデートしていかなければいけない」

「私自身は、国外での経験でより成熟できたのは確かだね。ごう慢かもしれないが、監督としてよりサッカーを理解するようになった。ただ、まだ学ぶべきことはたくさんあるがね。私は違う道を選んだ。たとえ少し『ギリギリ』のクラブであっても、この仕事をできるだけうまくやりたいという自覚や、学ぶ意欲を持っている」

「次のベンチはイタリア国内か国外か? それは分からない。しっかり選ばなければいけないね。2年半難しかったから、ちゃんとプロジェクトが欲しいんだ。私はお金のためではなく、情熱のために仕事をしている。プロジェクトがあり、落ち着いて仕事をさせてくれるクラブと出会えるように願うばかりだ」

ガットゥーゾ氏はイタリア代表についてもコメントしている。

「イングランド戦は決してフレンドリーではない。イタリアが力を見せられるように願っているよ。(アントニオ・)コンテ監督は良い仕事をしている。(マルチェッロ・)リッピ監督のように、代表を一つのクラブチームのように率いようとしているんだ。リッピ監督は人間関係にとても配慮していた。コンテ監督もその方向で仕事をしている。最近はいろいろ言われているけどね」

イタリアに才能ある若手がいないことについて、ガットゥーゾ氏はこう認めた。

「プレーするのが少なすぎる。今の若手は一週間に8、9時間しかプレーしない。私の時代は、一日に8、9時間プレーしていたよ」