中国メディアの観察者は27日、中国では「日系車の安全性はドイツ車や米国車に劣る」とのうわさ話が存在することを指摘し、データで比較すれば一目瞭然だと主張した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの観察者は27日、中国では「日系車の安全性はドイツ車や米国車に劣る」とのうわさ話が存在することを指摘し、データで比較すれば一目瞭然だと主張した。

 記事は、日系車の安全性に対するうわさ話に賛同を示す中国人は多いと指摘、こうした中国人は「日系車は車重が軽く、鋼板が薄い」と主張していることを紹介する一方、こうしたうわさ話に賛同しない中国人からは「鋼板の厚さは安全性とは関係なく、衝突のエネルギーを吸収できるかどうかが問題」といった反論があることを紹介した。

 さらに、ドイツ車が安全性を重視していることは事実だとし、小型車でも一般的に横滑り防止装置が搭載されていることを指摘する一方、日系車はセダンタイプの車種でも搭載されていないケースがあることを指摘した。

 続けて、日系車やドイツ車の安全性については「データを用いて比較すればもはや討論は不要だ」とし、米国道路安全保険協会がまとめた米国で発生した交通事故に関するデータを紹介。

 車名別に交通事故での死亡者数を登録台数100万台あたりで割り出した場合、上位10位のうち韓国車が3車種、日系車が3車種、米国系が4車種となり、ドイツは1車種も上位10位に入らなかったと紹介した。続けて、交通事故で運転手の死亡者数が少なかった車名を割り出した場合、ドイツ系が2車種、スウェーデン系が1車種、韓国系が1車種、日系車が6車種になったと紹介した。

 登録台数100万台あたりの死亡率と非死亡率を比較した場合、日系車は死亡率の高い車種が3車種、非死亡率が高い車種が6車種だっととしたほか、ドイツ系は死亡率の高い車種は0、非死亡率が高い車種が3車種だったことから、交通事故での死亡率で安全性を評価する場合はドイツ系の安全性がもっとも高く、次いで日系、韓国系、米国系の順になるだろうと報じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)