1986年のクラブ買収から約30年、ベルルスコーニ体制の終わりが近づいているのかもしれない

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 ミランのシルビオ・ベルルスコーニオーナーが、新たに中国人資産家へとクラブ株式の51%を売却するのではないかとイタリア各紙が一斉に報じている。

 この中国人資産家は高麗人参を使ったエナジードリンク「ミスターピンク」で財を成した人物で、ベルルスコーニと彼が弁護士同伴の上で書類にサインをしている様子をとらえた写真がルーマニアメディア『wowbiz』によって流出したことが根拠だという。一方で、ベルルスコーニが代表を務める「フィニンベスト」社は、この報道を完全否定している。

 現在、ミランの株式は「フィニンベスト」社が100%保有しているが、タイ人実業家ビー・テチャウボンとの間で今年の5月末までに株式の30%を2.5億ユーロ(約338億円)で取得する契約となっていると噂されている。

 アメリカ資本に買収されたローマ、インドネシア人のエリック・トヒルが会長を務めるインテルに続いて、深刻な財政難に悩まされるミランも外国資本の投資対象になろうとしている。