マレーシアの“エイリアン”騒動、大ヒンシュクを買う(画像はmirror.co.ukのスクリーンショット)

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オランウータンや大型のコウモリ、そして世界最大の花と呼ばれるラフレシアを見たいと自然豊富なマレーシアに出かける人は多い。だが、もしもジャングル・エリアでこうした動物を見かけたらどうか注意して頂きたい。“エイリアン”ではないのだ。

このほどマレーシアのジャングル・エリアで、付近のパーム椰子プランテーションに勤務し、そのあたりの自然には詳しい2人組の男性が「奇妙な形をした生き物に遭遇した」とメディアに映像を持ち込み(画像はmirror.co.ukのスクリーンショット)、話題を呼んだ。

この国に多いサル目やネコ目の動物にみられるような体毛もなく、“エイリアン”だと直感したというその2人。彼らは棒きれを持って追いかけ、数回叩くと気絶したのかその体は動かなくなった。しかしその後に目を覚まし、“エイリアン”は弱々しく這いながら藪へ逃げて行ったという。

そのうちの1人、Herman Tutuさん(33)は「爪の形がとても珍しく、今まで見たこともない動物だと思いました」と興奮気味に話したが、動物保護団体『Naturetalksback』の専門家はその映像を見て激怒し、「これは栄養失調に陥ったクマの姿です」と説明。2人は今、「貴重なマレーグマを叩いてしまったと思うと情けない」と反省している。性格は非常に穏やかでペットとして飼う家もあるというマレーグマ。人里での駆除や毛皮などを目的とする乱獲により生息数は減少の一途をたどっている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)