ショットが不安定でスコアを伸ばせなかった石川遼(撮影:岩井康博)

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<HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦 最終日◇9日◇美浦ゴルフ倶楽部(6,968ヤード・パー71)>
 石川遼の国内ツアー5連戦の“第1ラウンド”「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦」はトータル2アンダー52位タイで終戦。「今日はショットの悪いところが全部出てししまった」と不甲斐ない結果を悔やんだ。

元凶は出だしの悪さ。全日ともにスタートホールでボギー以上。リズムに乗れない4日間だった。「(日本に来る前の)PGAツアー開幕3試合はショットの調子が良かったが、今週は良いイメージがぼやけてた。」という。そして「集中力、モチベーションを保てなかった」ことも自覚している。
 ただ体の調子は問題なく、修正ポイントも明白。スイングの問題は「切り返しで、体が左に流れて過ぎてしまう。右足を踏ん張って上げないといけないのに、浮いてしまっていた。練習場では問題ないですが、試合では対処しきれなかった。」と自身の“悪クセ”がついつい顔を出したことが原因だった。
 
「来週の初日まで3日間あるので、スイングの修正、モチベーションの向上に努めたい 。やるべきことはわかっている。」という石川。“第2ラウンド”となる「三井住友VISA太平洋マスターズ」は、悪い流れを断ち切り、気持ちを高ぶらせるのに絶好の舞台。2010年、2012年と2度の優勝を誇り、昨年の2位。デビュー以来トップ10を逃したことがない、相性のいい大会だ。 
 今大会はマレーシアから日本入りしたことによる気候への順応、1フィート以上速くなったグリーンへの対処など、大会前から不安要素を抱えていた。しかし、米国ツアーで培った環境対応力で次戦では自身のゴルフをアジャストしてくるだろう。そして「ショットで掴みかけているものはある」と期待を持てる発言もでた。他の選手にはない観客を引き込む影響力で、残り4試合も盛り上げてもらいたい。
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