中国メディアのtechwebはこのほど、米調査会社「IHS iSuppli」が米アップルの最新スマートフォン「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」を分解し製造原価分析を行ったことを伝えた。(イメージ写真提供:(C)adrianhancu/123RF.COM)

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 中国メディアのtechwebはこのほど、米調査会社「IHS iSuppli」が米アップルの最新スマートフォン「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」を分解し製造原価分析を行ったことを伝え、iPhone 6の原価は200-247米ドル(約2万1800円-2万6900円)ほど、iPhone 6 Plusは216-263米ドル(約2万3500円-2万8700円)だと報じた。

 記事はIHS iSuppliがCNBCなど米メディアでiPhone 6の製造原価を報告したことを伝え、生産工場でiPhone 6の製造に携わる労働者のコストを4-4.5米ドル(約436円-491円)とした場合、iPhone 6の原価は200-247米ドルほどだと紹介、iPhone 6 Plusの製造原価は216-263米ドルだと報じた。

 さらに、アップルはメモリ1GBあたり42米ドル(約4580円)をサプライヤーに支払っていると推測されると指摘する一方、16GBモデルと128GBモデルの製造原価は47米ドル(約5130円)ほどしか変わらなかったと紹介。IHSのアナリストの発言としてアップルは容量の大きいモデルの販売価格を抑えることでユーザーが買いやすい価格に抑えているとの見方を示した。

 また、iPhone 6とiPhone 6 Plusの部品のうち、もっともコストが高かったのはLGとジャパンディスプレイがサプライヤーとなったディスプレイだったと紹介、iPhone 6のディスプレイは45ドル(約4910円)、iPhone 6 Plusは52.5ドル(約5730円)だったと伝えた。

 中国ではiPhone 6とiPhone 6 Plusの人気が高まっており、1次発売国から除外されたこともあって転売後の価格が米ドル換算で3000-4000米ドル(約32万7400円-約43万6600円)に跳ね上がっている。

 3000-4000米ドルで転売されているiPhone 6とiPhone 6 Plusの製造原価が200ドル台だったとされることについて、中国ネット上での反応を見てみると、一部では「ぼったくりだ」といった批判も見られたが、冷静なユーザーからは「デザインや研究開発、販促、サービスなどにもコストがかかっているため、妥当な製造原価だ」といった反論も見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)adrianhancu/123RF.COM)