夢のリゾート「アルプス」はフランスで2番目に汚染されたエリア。1番目は?

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世界保健機関(WHO)が発表した2008〜13年の世界1600都市を対象にした調査報告書によると、アルプス山脈に囲まれたフランスの都市アヌシーは、フランスで2番目に汚染された場所だということが判明したとのこと。

アヌシーでは平均25マイクログラムの微小粒子状物質(PM2.5)が検出されたほか、同様にアルプス圏に位置する都市アヌマスも同レベルのPM2.5が検出されました。

アヌシーは、フランスで最も透明度が高いと言われるアヌシー湖でも知られる街。PM2.5値が高くなった理由には、スイスの大都市ジュネーブから程近いことに加え、冷たく乾燥したアルプスの空気が汚染物質を地上付近に滞留させ、風で流されることを防いでいることが一因であると考えられています。

そのフランスで堂々一位の汚染度に輝いたのは、北部の都市ドゥエー。ちなみに、世界一のPM2.5高水準となったのは、インドのデリーで、なんと153マイクログラム!

国別の空気の総合汚染順位では、パキスタンが首位でその後アフガニスタン、バーレーンと続き、中東地域の水準の高さが目立っており、セネガルやエジプトなど、アフリカでも上位入り国が多数となりました。アジア圏ではネパールと中国が高ランクに。

WHOによると、世界の都市の人口の約半分はWHOの推奨水準の2.5倍以上の大気汚染の中で生活しているとのこと。また、過去データとの比較が可能だった都市の殆どでは、汚染度が悪化していたそう。

当たり前のように存在する空気ですが、その空気の質は私たちの健康で快適に生活するために最も重要な要素の一つ。空気のこと、もう少し意識してみませんか?

Choking news for Alps visitors: Region is among the most polluted parts of France
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2630983/Choking-news-Alps-visitors-Region-polluted-parts-France.html