浅田真央と佐藤信夫コーチ(手前)/Photo by PHOTO KISHIMOTO

写真拡大

日本時間21日、ソチ五輪フィギュアスケート女子フリースケーティングでは、浅田真央が142.71点の自己ベストを記録。前日のショートプログラムではトリプルアクセル着氷時に転倒、コンビネーションジャンプでも失敗するなど16位に甘んじていたため、メダルには届かなかったものの、集大成と位置付けていた最後の五輪で日本中に感動を与える浅田史上最高の演技を披露した。

五輪の大舞台ながら前日の失態を見事に立て直した浅田。その一因には佐藤信夫コーチの言葉があったと言われている。21日放送、フジテレビ「とくダネ!」では、元フィギュアスケート選手で現役時代は佐藤コーチに師事していた中野友加里さんによる現地取材を伝えた。

小倉智昭キャスターから「(浅田は)午後の練習までずっと引きずっていたらしいですよ」と話を振られた中野さんは、「練習の直前の公式練習でも、やはりトリプルアクセルは全く決まらなかったですし、その他のジャンプにも少しづつ影響が出ていましたので、“本番大丈夫かな?”と思っていたんですけど、いざ6分間練習に入ってみると、ものすごい勢いで飛び出していったので、これはもしかしたらいけるかもしれないと私は感じました」と演技直前の6分間練習では既に気持ちを切り替えていた浅田の様子を語った。

すると、小倉キャスターから「佐藤コーチが強い言葉で送り出したんですってね?」と訊かれた中野さんは「そうですね。“なんかあったら僕が助けにいくから”っておっしゃったそうなんですけど、私には言ってくれたことはなかったです」と苦笑い。佐藤コーチの言葉を明かしつつ、周囲を笑わせた。