2008年末から公開してきた新型インフルエンザ対策ですが、鳥から人への感染確認の論文も出ましたので、そろそろ書いてみたいと思います。

今年になって、H7N9型のインフルエンザが人間に感染するというニュースが話題になり、とうとう経団連でもパンデミック対策セミナーを開催したというニュースを拝見しました。

これから数回に分けて、企業の取るべき鳥インフルエンザ対策について書いていこうと思います。

◆ 当時をちょっとだけ振り返る

2009年は感染リスクも考えつつも、全国でパンデミック対策のセミナーを開催していましたが、その中で話していたことはこんな感じです。

1.マスクは感染した人に着けるもので、元気な人が着けても(ほぼ)意味が無い。顔に貼りつけるものは効果アリ、ゴーグルと一緒で。

2.空気清浄器は、効果があるとされる実験環境を自宅で再現できないので(ほぼ)意味が無い。減圧室にできる部屋なら効果アリ、学校の教室に配置するのは税金の無駄遣い。

3.成田で隔離をやっていますが、メキシコと日本の行き来は直行便ではなくロスアンゼルスのトランジットが圧倒的に多いので、(ほぼ)意味が無い。でも、成田・羽田とロスアンゼルス便をすべて隔離できれば多少は効果があるかもしれない。

4.初期の発症を見ると、中高年の持病がある方の重症化が比較的多かったので、会社人事はそういう点からリスク対策を実施すべき。在宅勤務とか、基本的にはどうでもいい。

5.手洗いはとても重要。ドアノブに付いたウィルスは1日生き残るので。でも、うがいは…どちらでもよい。

こんな話しをしていたんですね。2009年5月〜10月あたりに。全国で、上場企業や官庁や士業の全国会・分科会などいろいろなところでお話ししてきました。

でも、未だに、そんな話は聞いたことがない。と言われることもあります。

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