就活は営業/純丘曜彰 教授博士
/きみは企業説明会のお客様ではない。きみを買うかどうか迷っているのは企業の方だ。就活以前に売るべきものを仕込み、相手の需要を理解して、自分こそそれであることを示してこその営業。だが、飛び込みは断られて当然。仕事に取り組むタフさが就活で問われている。/
エントリーシートがしんどい、説明会に行くカネや時間がもったいない、等々の就活学生のグチを聞くと、なにをいまだに温いことを、と思う。就職したって、毎日がそんなものだ。お客なんて、買ってくれるかどうかわからんに決まっている。だが、わからんからこそ、直接に足を運んで、売り込みをするんだよ。
就活は、自分を売る人生最初の営業活動だ。きみの志望企業かどうかなんて、どうでもいい。重要なのは、相手がきみの需要企業かどうかだけだ。相手が自分を欲しいと思ってくれてこそ、内定をもらえる。売り込みを成功させるには、相手の企業がどんな人材を求めているのかを調べ、それがまさにこの自分であることを示さないといけない。なのに、入りたい、入れてください、お願いします、ばかり。それどころか、いきなり、ぼくは企画志望だから、とか言うバカまでいる。だが、顧客側のニーズもまともにつかめていないようなやつに、企画の仕事なんかできるわけがない。
長年の客ボケとしか言いようがない。ガキのころからデパートやレストランはもちろん、学校や病院でさえ「お客様」としてチヤホヤされ続けた結果、就活でも、高い交通費をかけて説明会にまで行ってやるんだから、自分の方がもてなされて当然、と勘違いしている。だが、立場は180度違う。きみを買うどうか迷っているお客様は、企業の方だ。そこで相手をもてなすべきは、きみの方だ。なのに、お客様の状況や需要も調べず、気に入ってもらえるようなネタも持たずに手ぶらで営業の席に着くようでは、話にならない。
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エントリーシートがしんどい、説明会に行くカネや時間がもったいない、等々の就活学生のグチを聞くと、なにをいまだに温いことを、と思う。就職したって、毎日がそんなものだ。お客なんて、買ってくれるかどうかわからんに決まっている。だが、わからんからこそ、直接に足を運んで、売り込みをするんだよ。
長年の客ボケとしか言いようがない。ガキのころからデパートやレストランはもちろん、学校や病院でさえ「お客様」としてチヤホヤされ続けた結果、就活でも、高い交通費をかけて説明会にまで行ってやるんだから、自分の方がもてなされて当然、と勘違いしている。だが、立場は180度違う。きみを買うどうか迷っているお客様は、企業の方だ。そこで相手をもてなすべきは、きみの方だ。なのに、お客様の状況や需要も調べず、気に入ってもらえるようなネタも持たずに手ぶらで営業の席に着くようでは、話にならない。
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