待望のセックス特集、表紙はこじはる! にゃんにゃんのニャンニャン写真が見れますよ!
「an・an」マガジンハウス

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毎年恒例、an・an(アンアン)のSEX特集がやってきたぞー! 今年のテーマも去年と同じく、「感じあう、SEX」。
今回も付録DVDがついてます。去年は「オーガズム・レッスン」という一人H指南のDVDだったわけですが、今回は「ラブ・スイッチ」。男性が女性に対してムラッとくる瞬間を集めたChapter1「“官能スイッチ”の入れ方」と、「絡み」シーンのあるChapter2「感じ合うコミュニケーション」の二本立てです。製作は女性向けAVメーカー「SILK LABO」。
このDVD、ガチで必見です!

Chapter1には、三組のカップルが登場。
年上の女性に翻弄される年下男子。
バーでしっぽりとおしゃべりをする猛禽系女子と眼鏡男子。
おうちデートでいちゃいちゃをする同年代カップル。
ここで見られる「男性が女性にムラッとした瞬間」は、「え、そんなのでいいの!?」というものばかり。
たとえば、「初デート中、何も言わずに手をつないでくる」とか、「『なんか、暑くなっちゃった…』で上着を脱がれると、露わになる素肌に触りたくなる」とか、「顔が近くなるとキスしたくなる」とか。
パンチラのない『いちご100%』か! と思わずツッコミを入れてしまうくらい、ちょろい。こういうちょろいことを真顔かつ自然体で実行できれば、喪女だってモテる…? 逆に、こういうドキドキを「茶番っぽい…」と考えてしまうからこそ喪女なのかもしれないですな!

Chapter2は、三組目のカップル(おうちデートいちゃいちゃ同年代)のセックスシーンを描いたもの。といっても、実際は前張りなどを使用しているので、いわゆる疑似本番。
男優は女性向けAVでは人気ナンバーワンのイケメン・一徹さん。一徹さんは男優では史上初のメーカー専属男優で、特技は「スローセックス」(!)。女優は「AV業界のともちん」こと友田彩也香さん。
35分かけて丁寧に描かれる絡みシーンは、むちゃくちゃグッとくる。男性向けAVを見ていると、「痛そー…」「大変そー…」「声でけー…」「また同じ海の家だ…」「このプールこないだも見た…」「陵辱後の撤退、素早すぎるだろ…忍者か…」などなど、色々と余計なことを考えてしまって全然集中できない。でも、そういう引っかかりが「ラブ・スイッチ」にはほとんどありません。
とにかくキスが多い! 1アクションをするごとにキス。服をゆっくり脱がして、ひたすらソフトタッチ! それからまたキス!
「気持ちいい?」「うん、気持ちいい」といった会話も多いです(加藤鷹的な「いいかい? いいのかい?」みたいなやつではなく、あくまでもさりげないのがいい)。喘ぎ声(疑似本番なので、もちろん演技ではあるのだけど)も抑え気味で落ち着く。35分中30分は手を繋いでいるのもドキドキするし、なにより一徹さんがイケメンで萌える! ちょっと目を細め気味で、ずーっと彼女を見つめている(結合部じゃなくて、彼女の目を見てる)一徹さんがそれはそれはカワイイんです。
個人的にポイントが高いのが、男優のお尻がほとんど映らないこと。どうにもAVにおける男性のお尻はマヌケ感が拭えず、出てきた瞬間現実に引き戻されるのですが、「ラブ・スイッチ」では全然映らない! ジーンズ→パンツ→脱ぐけどフレームアウトと、尻アンチにとっては非常に優しい作品です。

さて。DVDを見ながら思ったことが一つ。
「こういうセックスをすれば、八割の女性から及第点をもらえるのでは?」→「女性だけじゃなく、男性も見るべきなのでは?」→「つーか、見てよ!」
……というわけで、知人男性に見てもらいました!
でも、評価は非常に厳しかった…。
序盤のキスシーンは「早送りしてもいい?」。
下着が外されてようやく「なんかここから始まるって感じがする」。
疑似本番映像のため「かんじんなところが見えない…」。
始終「展開が遅い」「宇宙企画のミス本番シリーズを思い出した(※30年くらい前の人気AVシリーズです)」「ダルい」「長い」「オカズとしての実用性がない」「TSUTAYAで借りてたら一日で返す」とぼやいていました。しまいには、「彼女にコレを渡されたら、自分とのセックスに不満があるのかな…って思う」とまで言う始末。

め、めんどくせえー! 繊細すぎるだろ!

もちろん個人の感想ではありますが、こういう男の人って結構いるんじゃないでしょうか。アダム徳永のスローセックス本や『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』を彼女から渡されて、激怒する、もしくは読まずに放置する男性は少なからずいるようです。
でも、必修単位だと思ってガマンしてほしい。
ハウツーものには、落第点を取らない方法が書いてあります。女性だって(たとえそれが見当外れだったとしても!)男性がぐっとくる仕草を研究したり、愛撫テクニックを勉強したり、ちつ★トレに励んだりしているんです。
お互いゼロから始めるよりも、基本的な知識は自分で勉強してきて、細かなすり合わせに集中した方が、絶対に効率がいいはず。特にAV脳の男性や、経験がない男性は、ハウツーものにふれてみて損はないです。

女性から渡されることに抵抗があるなら、先に自分で買ってしまえばいいんですよ。
ジャニーズや男性俳優が表紙を飾っていた2009,2010,2011年とは違い、今回の表紙はAKB48の小嶋陽菜(こじはる)。巻頭グラビアは事後っぽくて非常にステキなので、「べっ、別にセックスには興味ねーし! こじはるが見たいだけだし!」という体でレジに向かうのはいかがでしょう。Amazonでも買えますよー。(追記。8・16現在売り切れに)
DVD以外にも、アンケートに体験談、キステクニックやオーガズムレッスン、言われて興奮した男性の言葉、アダルトグッズレビュー、官能系マンガ&小説ガイドなど、よりどりみどり。毎年どこかで話題になる迷言(今年のマイベストは「ヌーベルバーグが好きな仏文男は、いい意味でねっとりとしたセックスをしたな」です)も充実してます!
(青柳美帆子)