「アニメコンテンツエキスポ2012」を彩ったコンパニオンさんと、コスプレイヤーさん。会場内には、一般の参加者がコスプレを楽しむコスプレ撮影スペースも用意され、常時、多くの人で賑わっていました。中には、10人以上の撮影待ち行列ができている人気コスプレイヤーさんも。僕も並んで撮影しましたよ。もちろん、取材だから、です!

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3月31日と4月1日の両日に開催された「アニメコンテンツエキスポ2012」(ACE2012)。角川グループ、アニプレックスなど、アニメコンテンツに関わる企業55社が出展するアニメイベントで、今年が初めての開催。それにもかかわらず、会場の幕張メッセ(千葉県)には、約4万2000人のアニメファンが集結しました。
「エキレビ!アニメ系インタビュー王」(加藤レイズナ氏命名)の僕も、今後のネタ探しのために現地入り。2日間、朝から晩まで、日本が世界に誇るアニメの博覧会を楽しんで……いや、真面目に取材してきました! 

会場の約3分の1を占めるのは、各出展企業の展示ブース。ここでは、新作PVやイラスト、フィギュアなどを展示。ブースの周辺では、アニメキャラに扮したコスプレコンパニオンらが、イラスト付きのショッパー(紙袋)、ポスター、チラシなどを手渡してくれます。写真撮影もオッケーということで、多くの来場者が記念撮影をしていました。僕も心惹かれたコンパニオンさんを撮影。これも取材のうちです。

アニプレックス、角川グループ、スターチャイルド、ジェネオン、ニコニコ動画などのブース内にはステージも設置され、監督、声優などが出演する無料トークショーも開催。圧巻だったのは、両日ともに朝9時から夜6時まで、ぶっ続けでイベントを行っていたスターチャイルドブース。オープンなステージのため、ブース周辺は常に人だかりが。特に人気作、話題作のトークショーは大盛況。場所取りに出遅れた時には、遠巻きに聞き耳を立てるしかない状況でした。「輪るピングドラム」トークショーのトリプルH、見たかった……。

ACE2012の目玉は、2つの大型ステージ(REDとWHITE)で行われたイベント。放送中、または、今後放送される作品を中心としたステージイベントが、2日間合計で33プログラムも開催。すべて事前応募&抽選制のため、人気イベントの観覧券をゲットするためには、かなりの幸運が必要だったようです。

エキレビ!でも主演キャスト対談を掲載した「あの夏で待ってる」のイベントは、メインキャストが勢揃いしてのWEBラジオ公開録音。戸松遥さんと島崎信長さん(島崎の「崎」は正しくは山へんに立奇)の対談時、“アフレコスタジオが本当に楽しそうな作品だな〜。見学したいな”と思ったのですが、その空気をそのまま感じられるようなイベントでした。島崎さんは、やっぱりいじられキャラなんだなあ。

同じくエキレビ!でインタビューを掲載した、佐藤竜雄監督が携わる「モーレツ宇宙海賊」と「輪廻のラグランジェ」は、合同でステージを開催。ヒロインを演じる小松未可子さん、石原夏織さんらキャスト陣に続いて佐藤監督が登場すると、客席からはこのステージで一番大きく野太い歓声が。可愛い女性声優たちよりも人気って……佐藤監督、恐るべし。
最初のコーナー「まにあっく佐藤竜雄クイズ」では、監督が高校の陸上部時代にやっていた種目を、小松さんが見事に的中。以前、監督のWikiをチェックしていた事実が発覚し、監督は「Wikiを見ている!?」と思わず驚きの声を発していました。

「ひだまりスケッチ」のイベントは、主人公ゆの役の阿澄佳奈さんが、イベントの中に隠された6つの間違いを探す「ひだまちがい探し」。失敗すると、ファンが待ち望む4期の最新情報をこの場では発表できず、「続きはWEBで」な展開に。そんなプレッシャーの中、司会者と共演者全員が仕掛け人という状況に怯え、軽く人間不信になっている阿澄さんが可愛らしかったです。そして、ミッション成功の末に4期のタイトル「ひだまりスケッチ×ハニカム」などが発表。原作者の蒼樹うめ先生によるキービジュアルは、神々しいほど魅力的。さすが、キャスト陣やファンから、神と崇められるだけはあります。

その他にも数々のイベントを取材しましたが、トークショーに加えてミニライブが行われるイベントも少なくありません。
2期制作も決定している「ゆるゆり」のステージでは、メインキャスト4人による人気ラジオ番組「ゆりゆららららゆるゆり放送室」特別版の後、オープニング曲「ゆりゆららららゆるゆり大事件」を披露。「ゆっり、ゆ、ら、ら、ら、ら、ゆるゆり♪」という、一度聞いたら忘れられないイントロのあの曲ですね。キャラクターと同じ制服を着て、元気に歌い踊る4人におおいに魅了されつつも、サイリウムを持ち、完璧な合いの手を入れるお客さんの事も、すごく気になりました。これが鍛えられたファンなのか……。「ゆるゆり」イベントの取材は初めてでしたが、キャストとファンの一体感を強く感じる空間でした。

人気声優ユニットのスフィアがヒロインの4人を務める「夏色キセキ」のステージでも、オープニングテーマ「Non stop road」を、ファンの前で初披露。スフィアの曲の中でもトップクラスで激しいダンスにも関わらず、本当に楽しそうな笑顔の4人が印象的でした。ちなみに、完全オリジナルストーリーのこの作品。個々のキャラクターには、スフィアの4人の人間性なども反映されているそうで、ファンならなおさら期待。監督が、「鋼の錬金術師」「UN-GO」などで知られる水島精二監督という点でも注目です。

そして、今回の取材中、最もテンションが上がったのは、1日目の最後に行われた「ACEスペシャルライブステージ」。最初に、今後のネタ探しが取材の目的と書いた気もしますが……。アニソンもアニメの重要な要素なので、取材は必要なんです!
数々の人気&注目アニソンシンガーが登場していく中、トリを飾るのはアイドルマスターとLiSAさんのどちらかなと思っていたら、先に登場したのはアイドルマスターの4人、中村繪里子さん、長谷川明子さん、浅倉杏美さん、沼倉愛美さん。アニメ「アイドルマスター」は、個人的に昨年のベスト3アニメの一角。何度も鳥肌を立たせたり、目を潤ませたりしたので、セカンドオープニング曲「CHANGE!!!! 」と、前半のクライマックスで流れる「自分REST@RT」のコンボには、思わず記者席で立ち上がりそうに。
続いて登場したLiSAさんは、「Fate/Zero」ファーストシーズンのオープニング曲「oath sign」を熱唱。ステージ最前部にまで出てきてアピールしながらのパワフルなステージングに、LiSAさんの生ライブは初体験の僕も完全にただのファン。アンコールの曲が終わった後、会場限定でさらにもう1曲披露という雰囲気になると(このライブはニコニコ動画で中継されてました)、“アイドルマスターの曲をもっと聴きたかったけど、LiSAさんも良いなあ……”などと迷うほど。すると、なんと! LiSAさんとアイドルマスターが一夜限りのユニットを結成し、「アイドルマスター」のファーストオープニング曲「READY!!」を歌うという神展開に。
ボーカルはもちろん、振り付けまで完璧なLiSAさんのパフォーマンスに驚愕し、“もう、LiSAさんのために新キャラクターを作ったら良いのに”などと妄想しつつ帰途につきました。
……あ、作品に関する取材もちゃんとしてますよ! 春クール以降も、エキレビ!でどんなアニメを紹介していくか。ご期待下さい!!
(丸本大輔)