こうやって壁に立てかけてみると、どう見てもイラストにしか見えません。でも、しっかりとした鞄なんです。

写真拡大 (全3枚)

ちょっと1枚目の写真を見てください。なんか、イラストっぽくないですか。でもこれ、きちんとした鞄なんです。

Jump From Paperはまるで紙に描かれたイラストから飛び出てきたかのような鞄ブランドです。何とも素敵なこれらのシリーズをデザインしたのは台湾のデザイナーであるChay SuさんとRika Linさんという2人の女性になります。どれもこれもアウトラインが強調され、本当に鞄なのかイラストなのか目を疑ってしまいます。でも、きちんと手に持つことができ、物を中に入れることができる鞄なのです。

今回購入したのはショルダーバッグの「Cheese!」。個人的に、街乗り用自転車で行動するときにほんのちょっとだけ荷物を持ち歩けるショルダーが欲しかったんですよ。自転車が赤なので、オレンジの鞄ならすごくぴったりかな、と思って買ってみました。

届いてみると、やっぱりすごいです。触れるのに、二次元にしか見えません。というか、最初はすごい平べったいのです。本当に物が入るのか……と思ったら、入ります。騙されているような気分にちょっとだけなるのですが、入るんですよ、この中に。底面にファスナーがあって、バッグのマチを開くことができるようになっているんです。そうすると、あれやこれやを収納できるというわけですね。マチを開いて中にある底板を敷くと、6cmぐらい広げることができました。

見た目でついつい騙されちゃうんですが、バッグの表面に描かれているマチ部分(ショルダーの肩紐が出ている部分)は開きません。これはあくまで表面のデザインとなっています。

さて、収納力ですが……やっぱり、それなりです。まず耐荷重が3kgなのでそれほど重いものを入れることはできません。さらに、マチを開いた状態でも、横から見ると▲のような構造になっていて、入り口が狭くなっています。なのであまり分厚いものを入れることはできません。今のところメインで使っているMacBookPro13インチは残念ながら入りませんでした。ひょっとしたらMacBookAir11インチなら入るかもしれません。でも、iPadは入りました。これならOK!

そんな感じであれこれ試してみたところ、iPad、ノート(紙のです)、筆箱、デジカメ、iPhoneぐらいは余裕で入りました。これなら外で仕事をする時にも使えそうです。むしろ、このバッグのインパクトをつかみに、取材が円滑に進むかもしれません。

というわけで実際にこの鞄を持って街を自転車で走り回っていると、ときどき視線を感じたりします。信号待ちのときに「これどうなっているんですか?」と話しかけられたりしているので、自意識過剰では無いと思います。

見て楽しく、持って楽しいこのバッグ。他のシリーズも欲しくなっちゃいました。
(杉村 啓)