『HOOTERS JAPAN』(2012年2月1日発売/小学館)
世界中に500店舗もひろがるフーターズの、日本店(赤坂)オフィシャルムック。定価は税込み1000円だけど、店で生ビールやマグカップ1500円相当と引き換えられるクーポン券がついてるので非常にお得感がある。引き換え期限が4月27日までだから、近々また行かなきゃな。

写真拡大

東京メトロで赤坂見附の駅を降り、外堀通りの信号をわたる。すると正面には赤坂東急プラザ。エスカレーターで二階テラスへ上がると、そこには真っ昼間からオレンジに光り輝くネオンサイン。オレンジ色っていったらこれしかないよフーターズ!

ここんとこね、ご無沙汰してたので久しぶりの訪問。何しに来たかっていうと、そりゃもちろんおっぱいを拝みに、じゃなくてお食事しにきたわけなんだけど、今回の目的はそれだけじゃない。なんとフーターズの専門誌『HOOTERS JAPAN』が発売になったのだ。そいつを入手するためにわざわざ赤坂見附までやって来た。
本を買うだけならどこかテキトーな本屋さんでもよかったんだけど、エキレビのフーターズ担当としては、やっぱり赤坂店で女の子たちから直接購入したかったんだよね。

というわけで、入店したらとりあえずカウンターに座る。担当してくれた女の子(今回はSarahちゃん)に『HOOTERS JAPAN』の購入をお願いする。帰るときでもよかったんだけど、そんときにもう売り切れてたりしたらイヤじゃん。だからまず最初に確保した。
で、バドワイザー片手にチキンウィングかなんかむしゃむしゃやりつつ、『HOOTERS JAPAN』の入った袋を横目でながめる。まだ開けないよ。いま開けると指のアブラでギトギトになっちゃうから。

食事(と目の保養)が済んだら店を出る。帰りの電車でもまだ袋は開けない。というか開けられない。世間の目があるからね。家に帰ったら帰ったで今度は娘の目があるから、お茶の間でもまだ開けるわけにはいかない。
で、夕食を済ませて、風呂にも入って、家族が寝静まってから二階の仕事部屋に上がり、ここでようやく袋を開けるわけだ。まるでエロ本買ってきた高校生だな。

それにしても、オールカラーで総数100ページのフーターズ専門誌(ムック)というのは、マジでうれしい。やっぱ買ってよかったわあ……と、表紙および巻頭グラビアをしげしげ眺めてみて「あれ?」と思った。だってこの子、人気グラビアアイドルの「吉木りさ」なんだもん。

フーターズガールじゃないのかよ!

いや、彼女の名誉のために言っておくと、吉木りさ自身に不満はないのよ。可愛いし、スタイルいいし、三味線弾けるし、フーターズのユニフォームもよく似合ってる。それは認める。

でも、そうじゃないんだよ! おじさんはフーターズで働いている女の子たちが見たいんだよ!(エキレビライターの某氏は「そもそも吉木りさって巨乳じゃないし……」なんてつぶやいてたよ。ひとの言葉を借りると言いにくいことも言えていいな)。

表紙に吉木りさを起用するというのは、編集意図的には間違ってない。むしろ正しい。これは単にフーターズ好きのおじさんがジタバタしてるだけだから、吉木さんと関係者の皆さんはそんなに気にしなくてよい。そのうえで、あえて勝手なことを言わせていただくなら、やっぱりいまフーターズの本を作るのなら、表紙にすべきはMiyoちゃん(フターターズガール世界大会日本代表)だと思うんだけどなあ。

ま、それはおいといて、続いて登場するのが「フーターズガール選抜6」のグラビアだ。選抜だなんてAKB48みたいなことになってるが、ここには実際に赤坂店で働くフーターズガールの中から、Sarahちゃん、Miyoちゃん、Ayakaちゃん、Airiちゃん、Chikaちゃん、Mayuちゃんの6人が登場している。本誌のハイライトはここだとハッキリ断言しよう。だってさあ、ついさっきまでカウンターの向こうにいて、バドワイザーの栓を抜いてくれたSarahちゃんがビキニ姿で写ってるんだよ! これは感動するしかないじゃないか!

選抜6人以外の女の子たちも、中程のページに名鑑という形式で掲載されている。各写真の下にはサイン欄まであったりするのがバカっぽくていい。ようするに「店で会ったらサインをもらっちゃおう!」ってことなのね。コロコロコミックから出てた高橋名人の自伝漫画にもそんなページがついてたっけな。
サインもらうためにこの本を持参して赤坂に通い詰める自分の姿が見えるようだよ。「ラスト一人でコンプリートだー!」っていうときにバイト辞められちゃったりしてな。罪作りなページだよ。

ところで、この本にはなんと男も登場する。テキサス・レンジャーズ(野球)の上原浩治と、アサヒビールシルバースター(アメフト)の有馬隼人だ。
でも、こういうのはあり。だってフーターズは、おっぱいと手羽先とアメリカンスポーツの店だからね。スポーツ選手のインタビュー記事は違和感なく誌面に溶け込んでいる。

さて、フーターズガールが一段落すると、ふたたび芹那、杉原杏璃、澤山璃奈、仁藤みさき、とっきー、木村文乃、岩佐美咲といった、どの子も美人だけどやっぱりフーターズでは働いていないアイドルが登場する。むむむ……。
人気アイドルがコスプレをしているのだと思えば、これはこれで素晴らしい企画だとも言えるんだけど、なまじ皆さん美人なだけに、相対的にフーターズの女子たちが見劣りしてしまうんだよね。って、おれいますごく重要な指摘をした気がするよ?

つまりさあ、吉木りさがフーターズで働いてくれたら全部解決するってことだよ。
(とみさわ昭仁)