「KYBER SmartMarker(カイバースマートマーカー)」(株式会社オーリッド)。Amazon.co.jp「KYBER SHOP」限定発売記念特別価格980円。※通常価格は1980円。

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今月8日に発売された「KYBER SmartMarker ECO(カイバースマートマーカー エコ)」(株式会社オーリッド)は、マーカーでなぞったり、囲んだ部分をスマートフォンで撮影・アップロードするとデジタルデータに変換してくれるというアイテム。なにそれ、ドラえもんのひみつ道具っぽい! というわけでさっそく試してみました。

一見すると、ふつうの蛍光ペン。強いて言えば、キャップ式じゃなくて、ノック式というところが、今っぽい……? あまりにも何の変哲もなさすぎる風貌に、やや不安になるほど。購入後、最初にやるべきことは専用アプリ「KYBER」(無料)のダウンロードです。iPhone版、Android版ともに無料。そして、会員登録した後、このマーカーを登録(アクティベート)します。パッケージに差し込まれている「アクティビテーションカード」の裏面をコインで削ると、QRコードと10桁の認識コードが出てきます。ちょっとしたスピードくじ
気分が楽しいです。

アクティベートが完了したら、デジタル化したい文字部分をなぞります。そして、「KYBER」アプリで撮影し、プレビュー画面でデジタル化したい部分の画像を確認し、アップロードするだけ。最速90秒、24時間以内に変換されたテキストデータが送られてきます。これだけ!? そう、これだけなんです。ものすごくシンプル。テキスト変換された文字数はカウントされ、トータル5000文字までデジタル化できます。

(1) 「世界は多様だから簡単なひとつの回答はない」
(2)  例)野口英世のお母さんの文章
※「野口ひでよ」の「ひでよ」を上に二重線で引いて、その上に赤字で「英世」と訂正してあった。

上記の二つの文章をデジタル化するのにかかった時間は2分44秒。
(1) は誤字脱字もなく、びしっとデジタル化された一文が戻ってきました。
(2) は次のような三行に分かれて、ややおもしろ変換に。
「英世」
「例野口?」
「のお母さんの文章」

複数行にわたる場合は該当箇所を囲んで撮影して、アップロード。

「子どもの心をもったまま大人になってる
こどもおやじ
少年の頃家でずっとプラモデルつくる
栄養失調だって言われてる
虫だいきらい
カッターがすごくとくい
えんぴつにロックバンドをほっていた
いやな子どもじだい
エクセルでセリフ
迷路かいたりしていました」

これは、エキレビライターでゲームクリエイターでフーターズ師匠のとみさわ昭仁さんが「授業づくりの授業」をやったときの講義メモの抜粋です。デジタル化にかかった時間は3分40秒。全116文字。変換ミスはひとつもありませんでした。それもそのはず、OCR変換をかけた後、オペレーターが変換結果をチェックしているのだとか。まさかの人力!

ただし、縦書きの場合は「なぞる」より「囲む」のがおすすめ。囲んだ場合は右→左の順で問題なく変換してくれるのですが、なぞると左→右に一行ずつ変換されてしまい、あとから自分で文章の順番を入れ替える必要がありました。ただ、もしかしたら、「なぞる」でもうまくいく方法もあるのかも。もし、知ってるよー! という方がいたら、教えてもらえると嬉しいです。

「KYBER SmartMarker ECO」でデジタル化したデータはメールで送れる他、Evernoteに転送したり、FacebookやTwitterに投稿することもできます。

手書きメモやスクラップはデジタルデータにしておくとのちのち便利! と頭ではわかっていても、面倒くささが先に立ってしまうという人におすすめ。手間暇かけずに、ちょこちょこデジタル化しておけるので、「欲しいときに限って、資料が出てこない……」というストレスからも解放されるはず。
(島影真奈美)