【編集部的映画批評】“大きなお友達”から子供の手に戻った仮面ライダー
仮面ライダーが誕生して40周年。今や大人から子供まで大人気のキャラクターとなっている。今年は、メモリアルイヤーということで、ライダーたちが夢の共演を果たす“MOVIE大戦“シリーズという劇場版も公開。ラストを飾る最新作が、10日に公開された。仮面ライダーフォーゼが劇場版初登場となった本作。今までの作品とは少し異なるものに仕上がっているようだ。
宇宙から落下した隕石に付着していた謎の物質をめぐって仮面ライダーたちと悪の組織・財団Xが激しい攻防を繰り広げる。その頃、隕石によって時空が歪み、火野映司の前に、40年後の世界から未来のコアメダルを持った仮面ライダーポセイドンが現われ――。(作品情報へ)
(写真左)高田里穂、(写真中央)清水富美加、(写真右)真野恵里菜
やはり3人もヒロインがいると、華やかである。特に今回特別ゲストとなる真野恵里菜が演じる美咲撫子には大注目。なんと「仮面ライダーなでしこ」というライダーに変身するのだ。女性の“ライダー”は、加藤夏希の仮面ライダー・ファム以来である。男性のライダーの格好良さが一番の魅力だが、女性ライダーで華を添えることがあっても良いと思う。80年代に流行った「宇宙刑事」シリーズも基本は男女のペア。「時空戦士スピルバン」では、相棒のダイアナがダイアナ・レディに変身することで話題を呼んだ。いきなりレギュラーで登場させるようにすることは難しいかも知れないが、劇場版だけでも、女性ライダーを登場させることは、特別感も演出できて良いのではと思う。
・真野恵里菜「女子高生仮面ライダーになってTwitterのフォロワーが増えた」
・仮面ライダーヒロインの清水富美加、舞台挨拶で緊張状態が大気圏突破
まず仮面ライダーが14人も登場する。それだけでもゴージャスで良いのだが、ピンポイントではなく、かなり活躍する形で仮面ライダーWが登場することも魅力的。通常、劇場版の場合、現在放送中のライダーと、その一つ前(もしくはこれから始まる)のライダーがメインで登場する形になっている。ところが、今回は、Wの財団Xが登場したり、風都が舞台になったりと、さらにもう一つ前のライダーの世界もクローズアップされている。これは嬉しいところである。アクションの質に関しても秀逸。ワイヤーアクションが多様されていて、敵を蹴散らす際に地上にベタで殴り合うという形ではなく、アクロバティックに空中を飛ぶかのように華麗に一掃する。鮮やかな戦い方だ。必殺技のオンパレードも魅力的。これでもかと言わんばかりに今まで出てきたフォームを惜しみなく使って倒していく様子は圧巻である。欲を言えば、マニアックな話ではあるが、仮面ライダーV3の「Vスリャー!」という掛け声も聞きたかった。
全体的に観ると今回の作品は個人的には満足。仮面ライダーWの必殺技がたくさん見せてくれたことも懐かしくて嬉しい。とにかくアクションがメガ盛りであったことは間違いない。アクションと言えば、最初の方でヒロインの話をしたが、有末麻祐子が演じる里中エリカの格闘シーンも必見。しなやかな長い脚から繰り出される蹴りは、セクシーである。
・『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX』 - 作品情報
・編集部的映画批評
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『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX』
三大ヒロインの誰が好き?
今回はヒロインが3人登場する。オーズのヒロイン泉比奈(高田里穂)、フォーゼのヒロイン城島ユウキ(清水富美加)、そして、劇場版オリジナルの美咲撫子(真野恵里菜)である。(写真左)高田里穂、(写真中央)清水富美加、(写真右)真野恵里菜
やはり3人もヒロインがいると、華やかである。特に今回特別ゲストとなる真野恵里菜が演じる美咲撫子には大注目。なんと「仮面ライダーなでしこ」というライダーに変身するのだ。女性の“ライダー”は、加藤夏希の仮面ライダー・ファム以来である。男性のライダーの格好良さが一番の魅力だが、女性ライダーで華を添えることがあっても良いと思う。80年代に流行った「宇宙刑事」シリーズも基本は男女のペア。「時空戦士スピルバン」では、相棒のダイアナがダイアナ・レディに変身することで話題を呼んだ。いきなりレギュラーで登場させるようにすることは難しいかも知れないが、劇場版だけでも、女性ライダーを登場させることは、特別感も演出できて良いのではと思う。
アクションが本当にメガ盛り過ぎる
完成披露の記者会見や舞台挨拶でも、しきりに「坂本監督だったので、アクションがメガ盛りだ」と連呼されていたが、誇張ではなかった。・真野恵里菜「女子高生仮面ライダーになってTwitterのフォロワーが増えた」
・仮面ライダーヒロインの清水富美加、舞台挨拶で緊張状態が大気圏突破
まず仮面ライダーが14人も登場する。それだけでもゴージャスで良いのだが、ピンポイントではなく、かなり活躍する形で仮面ライダーWが登場することも魅力的。通常、劇場版の場合、現在放送中のライダーと、その一つ前(もしくはこれから始まる)のライダーがメインで登場する形になっている。ところが、今回は、Wの財団Xが登場したり、風都が舞台になったりと、さらにもう一つ前のライダーの世界もクローズアップされている。これは嬉しいところである。アクションの質に関しても秀逸。ワイヤーアクションが多様されていて、敵を蹴散らす際に地上にベタで殴り合うという形ではなく、アクロバティックに空中を飛ぶかのように華麗に一掃する。鮮やかな戦い方だ。必殺技のオンパレードも魅力的。これでもかと言わんばかりに今まで出てきたフォームを惜しみなく使って倒していく様子は圧巻である。欲を言えば、マニアックな話ではあるが、仮面ライダーV3の「Vスリャー!」という掛け声も聞きたかった。
“大きなお友達”の手から離れつつある
今回の劇場版を観て改めて感じたことは、仮面ライダーフォーゼと他のライダーとの世界観の違いである。平成の仮面ライダーは、重いテーマを扱ったり、主人公が心に傷を負った過去があったりとシリアスな要素が強い傾向があり、大人なドラマという感じ。それに対して、スーパー戦隊シリーズは、割と軽い「チームみんなで頑張って倒すぞー!」「おー!」の様に、部活的なノリで、子供向けの様相。敵に関してもコミカルで、戦いの中でギャグの要素が入ってくることもしばしばである。仮面ライダーは、日常パートでギャグはあるものの、敵と戦う時には真剣さがあった。ところが、今回の仮面ライダーフォーゼは、若干、今までの平成仮面ライダーの雰囲気と異なり、スーパー戦隊の様なカラーになっている。「仮面ライダー部」という高校の部活動をつくって、和気あいあいとしている。今回の劇場版でも、中心となるテーマが、オーズでは「消えたアンクとの再会」、フォーゼは「弦太郎の初恋」と温度差に大きな開きがある。戦闘でもヒップアタックの様な攻撃をしたりと、何となくコミカルである。“大きなお友達”からすると、少し残念な傾向になってきているが、本来の「子供番組」に戻りつつあるということなので、一概に批判はできない。どちらの傾向が正しい方向なのかは、難しいところである。皆さんは、どんな要素がある仮面ライダーが好きだろうか。全体的に観ると今回の作品は個人的には満足。仮面ライダーWの必殺技がたくさん見せてくれたことも懐かしくて嬉しい。とにかくアクションがメガ盛りであったことは間違いない。アクションと言えば、最初の方でヒロインの話をしたが、有末麻祐子が演じる里中エリカの格闘シーンも必見。しなやかな長い脚から繰り出される蹴りは、セクシーである。
・編集部的映画批評
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