オッサンだってスカート
どうも!今年の夏は異常な暑さが続いていて、主食が米から豆腐になりそうな勢いで絶賛夏バテ中の、おたくま公式女装子(笑)くまきちです。
 
とりあえず気を取り直して『オッサンだってスカートはきたい』の第四回、化粧実践編の完結回いきましょう!
今回は、書くこといっぱいあるので駆け足でいきますよー!◎アイシャドウ
まずは写真をご覧ください。

オスカー4−1

ピンボケしにくいカメラを友人に貸してもらって撮りましたwww
これが完成図になります。
アイシャドウは、少なくとも三色がセットになっていると思います。
基本の色、白っぽい色、黒っぽい色です。
最初に使うのは『基本の色』です。この写真で言うならピンクって事になります。
チップと呼ばれる、ゲルググのビームナギナタを短くしたみたいな形の、両端にスポンジがついた棒が入ってますよね?
これの細い方を使って付けまつ毛の付け際、目の上にピンクを目尻から目頭まで均等に付けます。
その後、そのピンクのさらに上に『黒っぽい色』を同じく細い方で付けます。
この二色がついたら、自分の小指で『基本の色』側から『黒っぽい色』側に向かって軽〜くこすってグラデーションを作ります。これ、大事です。
そもそもアイシャドウって何の為に付けるのか。
それはもちろん色を載せる為ですが、それなら『基本の色』一色だけで良いはず。なのに三色もあるのには意味があります。
それは、上記したようにグラデーションを作ることで、まぶた部分に陰影を付け、立体的に見えるようにする事がメインの目的なんです。
しかし、これをするのは、女装的には問題があります。
前も書きましたが、元々男性は女性に比べて彫りが深いんです。
だからアイシャドウをつける事で、欧米的、モデルさんチックな顔を通り越してネアンデルタール人になってしまい兼ねませんwww
しかし、女装とコスプレの間には最大にして根源的な違いがあります。
コスプレは他人より目立つ、言い換えれば『私を見てー!』的な趣味であるのに対して、女装はどこにでも居る女性になりきって、女性達の中に溶け込む事が最大の目的です。『ちょっ! 女の子にしか見えないんだけど!』って言われれば勝利ですw
その為、女性の多くがアイシャドウをしているという現実がある限り、ネアンデルタール人になると解っていても、女装としては避けては通れない訳です。
そこで、本来とは異なる使い方で『白っぽい色』を使用します。
『基本の色』と『黒っぽい色』で作ったグラデーション全体にチップの太い方で『白っぽい色』を塗っていくのです!
『白っぽい色』は正確には、白ではなく、白濁した透明です。
その為、このグラデーションの上に塗る事で、本来付くはずの陰影、つまるところの疑似深彫りがうっすらになるんですよ。
これを利用して、アイシャドウは付いてるけど、彫りの深さは変わらないという状態を作り出すのです!
『白っぽい色』を塗った後、『白っぽい色』と肌の色とでは差異があるはずなので、この境目を小指の先でこすって馴染ませるのもお忘れなく。
写真では、目尻に若干の『基本の色』を、目の下に『白っぽい色』をそれぞれ単色で入れています。
目の下の『白っぽい色』はラメが入るので、グリッターみたいな物としての使い方です。
この時、眉をイジってない方は『アイシャドウなんて付けるスペース無ぇよ!』って事になるかもしれません。
そういう時は、頑張って(もしくは覚悟を決めてw)眉を剃るか、『基本の色』だけでも良いかと思います。
これで、前回の付けまつ毛&アイライナーと合わせて目が完成です。
 
◎チーク
メインディッシュ。
これ、めちゃめちゃ面白いです。
これも前に書きましたが、そもそも女性の場合、チークを付けるのは、ほっぺが少しピンクだと可愛いという以外に、ふっくらした女性特有の丸みのあるフェイスラインをシャープに見せる為に使います。
ただ、男性の場合はこれに対して元からシャープな方が多いです。
一番顕著な例がアゴのラインです。
耳の下、アゴのラインってあるじゃないですか。
男性だと割と当たり前なのですが、女性の場合、結構細い人でも実はこのライン、あまりありません。あってもうっすらと言った程度です。
女装の場合、こういった理由から、女性とは逆の意味でチークを使います。
写真を見てください。今回も完成図です。

オスカー4−2

何か気づきますか?
本来、女性は頬骨を中心にチークを付けます。
それに対して、この写真では、フェイスラインから塗り始めて、頬骨の中央に達するくらいで肌の色になっています。
最終的には、フェイスラインはウィッグで隠れるので、チークを外側に付ける事で、頬骨の位置が疑似的に外に見えるようになるんです。
この後口紅をやった後、ウィッグをかぶった完成図をお見せしますので、この頬骨の位置をずらして見せる作戦の効果をご覧ください。
 
この写真では実はもう一色チークが入っています。
さてどこでしょう?
答えは口の周り、ヒゲのある部分です。
ここには赤みの強いオレンジのチークが入っています。
さて、皆様。
中学校の美術の授業を思い出しましょう。
正確なグレーは白と黒の絵の具だけでは作れないんです。
これは、今年33歳になる俺だけでなく、今年19歳の同士さんも習ったと言っているので、多分、皆様習っているはずです。
白と黒を同量混ぜると、ほんの僅かだけ青に色が傾倒するんです。
その青を中和する為に、『赤みの橙』という色を小指の先くらい入れると、完全なグレーになるんです。
・・・気づきましたか?
そう、赤が強めのオレンジのチークです。
これを少しだけ付ける事で、どれだけコンシーラやファンデーションを厚塗りしても消せなかったヒゲの青さを消せるんですよ!!!
これ、ヒゲ濃いめの方には本当にオススメ!
間違い無く女性には気づかない、女装だからこそ思いついた俺の秘密テクですよ!
チークが濃くなってしまった場合は、チークの上から本当に薄くだけファンデーションをはたき直すとよく馴染みます。
お試しあれ。

◎口紅
はい、ラストです。
ここでお見せする写真も完成図ですが、これがお手本って訳ではありません。
単純に俺好みの唇ですw
下唇が小さめで、同時に少し厚めを目指したものです。

オスカー4−3

いかがでしょうか?
チークの時の写真を今一度見て頂くと解りやすいですが、口紅を塗る前は、ファンデーションに侵食されて色も形もはっきり言って薄い状態になっています。
その為、最終的には、口紅を塗った所だけが『唇』として認識されます。
エロ本でもグラビアでも、とにかく自分の好む唇を自由に作りましょう。
その為、ここで教えられる事はほとんどありません。
せいぜい、はみ出してしまった部分は、ファンデーションのパフ(ファンデーションは付けないまま)で強く拭き取る感じにすれば割ときれいに取れるという事と、最初に買う色はピンクかオレンジ辺りにしておくのが無難かつキレイにまとまるはずだと言う程度です。
こればかりは皆様で自由にやってみてください。
 
さてさて。
これにて、基本的な化粧は完成です。
これらにウィッグを合わせた写真がこちらです。

オスカー4−4

いかがでしょうか?
俺、可愛いですか?w
 
という事で、顔ができた所で、その下。
服のコーナー行きましょう!
今回はこれ!

オスカー4−5

・・・って服じゃなくて靴じゃん!
そんなツッコミが聞こえますが、そこはスルーですwww
っていうかね、女装にとって靴っていうか履物は超難関なんですよ?
だって、俺、足26cmだけど、そんな靴売ってないもん!w
確かに通販なんかでは、3Lサイズのとかありますが、靴ほど実際に履いて見ないと解らないアイテムも無いじゃないですか。
普段、男としての靴買う時だって、いつもと同じサイズなのにデカイとか狭いとかあるのに、どうして女性物を実物も見ないで買えるかって話です。
その上、実際の店では、男性の試着お断りな所も少なくありませんし、何より、女装初心者には周囲の視線という難問もあります。
そこで俺が出した答えの一つが、写真のコンバースの白です。
これ男性物なので、まったく問題無く試着もできれば、普通に買えます。サイズだってたくさんあります。
その上、ヒールが無いので歩きやすく、かつアクティブさが夏の女の子服にも合います。
バッシュタイプを選んだのは足首部分が広く開くので、足首を細く見せられると同時に、中に短い靴下をはいても、素足に見えるという一挙両得を狙っての事です。
合わせて可愛いのはやはりカジュアル、それも脚見せ系のホットパンツやミニスカが良いかと。
ただ、ミニスカでもゴスロリ系統には合いませんw
あとは普通のパンツでも裾を3〜4回ロールアップさせてあげれば可愛いかと思います。
カバンはリュックが似合いそうかな。
元気っ子を足元から演出しましょう。
 
という訳で『オッサンだってスカートはきたい』第四回でした!
次回もまた、さ来週と言いたい所なんですが、実はちょっとお休みを頂こうと思います。
というのも、夏コミがあるのでw
とは言っても、じゃぁ『オッサンだってスカートはきたい』は何もしないかって言えば、そんな事はありません。
ってか、いつも以上にやります!
題して・・・
『オッサンだってスカートはきたいプレゼンツ!
 女装体験オフ会@俺ん家 2010夏!!!』
8月13日のコミケ初日の夜から、俺ん家でみんなで女装しようず! っていう読んだまんまの企画です!www
こういうコラムを書いていて今更ではあるんですが、実際に女装を始めるには『勇気』と『知識』と『お金』が必要になります。
そこで、ご自分で始める前に体験の場を用意できないかなと思った訳です。
 
俺の家で、女装を楽しもうと思われて集まった方々だけで行えば、周囲の視線にさらされず『勇気』はクリアできます。
少なくとも俺が居て、また化粧サポートの為の女性参加者様も居れば、化粧に関する『知識』の面もクリアできます。
実際に使う化粧品は、俺の手持ちの物を使うか、サポートの女性参加者様の厚意を頂いてお借りできればその為の出費も無くなり『お金』もクリアできます。
この形であれば、女装初心者様に交通費以外、一切の負担無く、体験して貰えるかなと思います。
そこで、このコラムをご覧の皆様、女装を始めてみたい男性参加者様と、化粧サポート(化粧品の貸与は任意で結構です)の女性参加者様をそれぞれ2名様ずつを定員に募集させていただきます。
合計4名と少人数なのは、俺ん家のキャパの問題と、前もって、おたくま内同士の方に参加協力者を募って居る為です。
参加希望の方は、性別、連絡可能なメールアドレスを明記の上、コメント欄に表明ください。
おたくま隊員の方は、俺のページから(おたくま内でも『くまきち』と名乗ってるので隊員検索してください)『女装@俺ん家オフ』という日報を用意しますので、こちらに参加表明頂くことも可能です。
コメント欄と日報合わせて、定員に達した時点で募集を終了させて頂きます。
また定員に達さなかった場合は、13日当日のコミケ終了時刻である17:00を締め切りとします。
皆様の参加をお待ちしております。
 
【詳細】
開催日時:2010年8月13日 21:30(終了時刻は考えていません。始発までなら仮眠もできます)
定員:4名(内男女各2名)
場所:都内のくまきち自宅。参加者様には追ってお知らせいたします。
その他:サポートの女性参加者様には、化粧品をお借りできればと思います。(任意)また、手持ちのウィッグだけでは足りない恐れもある為、これもお貸し頂ける方が居れば幸いです。
会費:無料。(交通費、飲食費は別途ご自身で負担下さい)

ちなみに、このオフ会の模様は当コラムの特別編として執筆します。
その為、写真を撮る事になりますが、顔出し不可という方は、絶対に出しませんのでご安心ください。
またハンドルネームもバレたくないという方も、AさんBさんという形で記述しますので、こちらもご安心ください。
 
それでは次回、女装子さんファイト特別編『俺ん家オフレポート』にReady Go!!(機動武闘伝Gガンダム風に)
 
【ライター紹介】
▼くまきち

女装を始めて半年、初めて男性(ノーマル)にナンパされるw
そのケは無いけど、女装子として一つの勝利だと思いつつ、止まらない鳥肌を両手でさする32歳。
牛丼よりも豚丼派。

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