クラブW杯決勝。エストゥディアンテスに先制点を許し、苦しい展開が続く中、同点ゴールを入れたのはやはり今シーズンの主役、ペドロだった。準決勝でも決勝点を入れ6大会でゴールを挙げる偉業を達成したペドロ。決勝戦でも勝負強さを発揮した。延長戦で決勝ゴールを決めたのは、ヨーロッパ最優秀選手、そしてFIFA最優秀選手獲得も確実のメッシ。ダニ・アウベスのセンタリングを胸で押し込む気合のゴールだった。

 2009年度はバルサにとって史上最高の年となった。リーガ、国王杯、CLの3冠。ヨーロッパスーパー杯、スペインスーパー杯も制覇。そして唯一勝ったことがなかったクラブW杯をついに手中に収めた。試合後、涙を流したグアルディオラ監督の姿が印象的だった。完璧な2009年。試合前の記者会見では、「もう将来は真っ暗だ。これを繰り返すのは不可能。これを繰り返そうとするのは間違っている。これからするべきことは絶えまない仕事である。そうすることで人々はみなこのチームを誇りに思ってくれる」と語っていたグアルディオラ監督だが、まだまだ2010年も6冠とは言わなくともタイトルは期待できそうだ。

 バルササポーターにとってこの2009年は忘れられない年となったはずだ。タイトルを総なめにしたこのチームの功績は、今後も語り継がれることだろう。

(スペイン通信)