子供たちのゲーム三昧に愛想をつかし、ではなく「自主性」を尊重し週末は実家に戻る。季節は秋。都会ではもう見ることのできない自然の移り変わり、マイナス方向ばかりに考えるのではなく、久しぶりに時間をかけてゆっくり見て回ってきた。気がつくと「むかしあたりまえ」だったことが、新たな商売になっていた。

■ 田んぼの景色

一人で歩くのも寂しいので、二匹の犬を引き連れ、耕作地を散歩する。一匹はヨークシャーテリアでもう一匹はウエルシュコーギー。ボディーガードには全くならないが、乱暴に駆け回ることもないので、気軽な散歩のパートナーにはもってこいだ。

シルバーウイーク中はまだ用水路に水が入っていたのが、2日の平日のうちに水はせき止められ、逃げ遅れた小魚やザリガニなどがジタバタ水を散らしていた。これは稲刈りをする前に水を抜き、地面を固くするためだ。以前は用水路から田んぼへは泥のトンネルを木でふさぐことによって水路の調整をしていたけれど、今は大人が一抱えできるサイズの黒いポンプが水の調整をしていた。

田んぼも大分ハイテク化? ポンプにはゴム製のカバーがつけられており、動作は停止していた。必要に応じて石油などを使い動作させているようだ。

■ 白鷺が教えてくれたもの 無農薬米はウマイ

10分ほど歩いた所で、犬が足を止めた。
なんと20匹以上の白鷺があぜ道に集まってきていたのだ。目をこらしてよく見ると白鷺だけでなく、大柄な青鷺もいる。種が違う鳥だけれど喧嘩をしている様子はない。「不審物発見!」とばかりワンワンと騒ぐが彼らが逃げる気配はない。さもありなん。二匹の犬は、青鷺はおろか白鷺よりも小さいのだから。


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