報連相が出来ないのは何故か? できればOKか?

若手時代に叩き込まれることの代表格は、マナーと並んで「報連相」。ただしこれは、若い人たちにとってそう簡単なことではありません。一つには、報連相をする対象としての関係者に対する理解が浅いから。二つ目は、状況変化など起こっているコトの軽重を判断しにくいからです。

担当している仕事のこれまでの経緯や、社内外の関係者、それはどのような人達で・・・、という理解をしていればしているほど報連相をしやすくなる訳ですが、これには一定の期間や経験が必要で、「報連相の技術」を学べばよいという問題ではありません。同様に、コトの軽重に関する判断力を高めるにも経験が重要で、効果的な報連相ができないのは、彼ら若手社員にとってある程度仕方のないことと言えます。

しかしながら、彼らが「報連相」をできない理由はもう一つあります。それは彼ら自身の問題ではなく、組織に「報連相を通じて仕事や職場を良くしていこう」「報連相によってより大きな成果を上げよう」という意識が低下してきていることです。具体的には、次の3つの意識が低下した組織には、報連相が生まれにくく、若手もそれに倣っているだけと考えられます。

一つは、職場の業務改善の意識が低ければ、済んだことを流す人が多くなって「報告」という言動が減っていきます。二つ目。職場に協働するという意識が低ければ、状況・情報を専有する人が多くなって「連絡」という言動が減っていきます。三つ目。職場の納期意識、特にクオリティーに対する意識が低ければ、こだわらない人が増えてきて「相談」という言動が減っていきます。


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