後半、同点ゴールを決める西尾(右から2人目)(2日)=東直哉撮影

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 愛知・名古屋アジア大会(読売新聞社協賛)は2日、サッカー女子決勝で、日本(なでしこジャパン)がPK戦の末に北朝鮮を下し、3大会連続4度目の優勝を果たした。

 32分にFW上野(広島)のゴールで先制。後半開始早々に同点とされ、69分に勝ち越された。しかし、86分に途中出場のFW西尾(大宮)が決めて追いつき、2-2のまま延長戦に入った。延長戦は両チームとも無得点に終わり、PK戦を日本が5-3で制した。

最後にチームを助けられたのは自信に

 代表経験の浅い選手たちが大舞台で力を示した。先制しながら後半は身体能力で勝る相手の圧力に押され、逆転を許す苦しい展開。奮起したのが、途中出場の西尾だ。

 86分、右サイドから中央へ送られたボールを味方がスルー。相手を背負いながら最初のタッチで鋭く反転して抜け出し、右足で流し込んだ。起死回生の同点ゴールに「ここまで本当にふがいない結果だった。最後にチームを助けられたのは自信になった」と安堵(あんど)した。

 成長を促す狩野監督の選手起用は、この日も随所で見られた。32分にこぼれ球から鋭いミドルを突き刺したボランチの上野は、元々アタッカー。FW登録の浜田(大宮)は右サイドバックで先発し、途中から左ウィングに回った。DF瀬野(ちふれ埼玉)は途中出場してボランチや最終ラインをこなした。「本来のポジションに戻った時に輝けるように」という指揮官の狙いに、選手たちは応えるように躍動した。

 ほぼWEリーグ勢でメンバーを構成し、14人が代表デビュー。選手たちはたくましさを増し、狩野監督は「劣勢をはね返し、克服していった姿は頼もしかった」とたたえた。来年6月開幕のワールドカップ(W杯)ブラジル大会に向け、選手層の底上げがテーマだった今大会。主将のMF成宮(INAC神戸)は「優勝の余韻に浸る間もなく、WEリーグでやるだけ」。その成否は今後の取り組みにかかっている。(林田晴樹)