「30代が3人もいるのは...」桐生祥秀が口にした“危機感” 男子400mリレーはメダル届かず5位 バトン、個の力、自信と課題山積み「“本当に取れるのか”っていう気持ちがあったと思う」
◇アジア競技大会 陸上競技(23日~29日、愛知・名古屋市瑞穂公園陸上競技場)
男子400メートルリレーの決勝が28日に行われ、2大会ぶりの王座奪還を目指した日本は、38秒57のタイムで5位フィニッシュ。3走を走った桐生祥秀選手(日本生命)は、危機感を口にしました。
1走・多田修平選手(住友電工)、2走・小室歩久斗選手、(中央大)、3走・桐生選手、4走、小池祐貴選手(住友電工)の布陣。優勝した中国には0秒40差。
国際大会の経験豊富な多田選手、桐生選手、小池選手は30代。伝統のアンダーパスからオーバーパスにして挑みましたが、結果はふるいませんでした。
桐生選手は、「アジア大会もう一度狙うかって言ったら、そういうのも言えない歳。このリレーも、もしかしたら最後になるのかなって思いでスタートラインに立った」と話します。
さらに「やっぱり金をとりたいって、みんなが言いながらも、でも多分、選手もスタッフも“本当に取れるのか”っていう気持ちがあったと思う。そういう空気感をなくすっていうのが次の世代でも大事。僕らベテラン勢も、リレーでどんだけバトンミスをしても、決勝に残ってメダルを取れるぐらいにならないと」とコメント。
続けて、「この1年、オーバー、アンダーとバトンパスにフォーカスされるのはいいですけど、結局、走力で何とかしないといけない」と個の力にも言及しました。
日本記録は9秒台の記録を持つサニブラウン アブデルハキーム選手も走った2019年に出した37秒43です。そのメンバーの一員でもある桐生選手は、「37秒は出さないといけないけど、今の日本では簡単なことではないと思う」と本音。さらに、「30代がこんなに3人もいるのはいいことかもしれないですけれど、悪いことでもある」と危機感を口にしました。
また4走の小池選手も「残念以外なにものでもない」と落胆。バトンワークの変更も結果につながらず。小池選手は、「選手が考えるべきことなのかなっていうのが、正直、個人的には疑問」と切り出し、「オペレーションの部分で方針をはっきり決めて、選手は言われたことを実行する、すみわけも大事なんじゃないかなとこの1、2年、個人的には思っている」と日本チームの現状に私見を述べました。
数々世界大会で表彰台を上がった日本にとって、「4継は結果が一番強く求められているのはご存知の通り」とコメント。ベテランの域に入る31歳は、「同じ失敗、苦労させないところが先輩のやるべきことだと思う。今回の失敗がなんなのかを共有していくことが、コミュニケーションを取っていくことが、現場の僕らにできることなのかなと思っています」と話しました。