税理士の鯉淵拓真氏が自身のYouTubeチャンネルで「【プルデンシャル生命】不正の全貌を経営者目線で見たらやばすぎた…」を公開した。プルデンシャル生命保険で発覚した長年にわたる金銭詐取問題を取り上げ、不正が起きた構造的な原因と、経営者目線での具体的な防衛策について解説している。

動画の冒頭で鯉淵氏は、今回の問題の全貌を整理。106人の社員が498人の顧客から計約30.8億円を不適切に受領していた事実を挙げ、その期間が35年間に及んでいたと説明した。手口は架空の投資話や顧客の資金の持ち逃げなどであり、長年築き上げた顧客との信頼関係を丸ごと悪用したものであると指摘した。

なぜこれほど長期間にわたり不正が止まらなかったのか。鯉淵氏は同社の「完全歩合制」に焦点を当て、プロセスを管理せず結果しか見ない評価体制に原因があると分析。「成績がいい人ほどチェックされない」という営業会社特有の空気感が、問題を深刻化させたと語る。

自社を不正から守るための対策として、鯉淵氏は「異常な数字の確認」「業務を1人に任せない」「評価の中にプロセスを含める」という3つのポイントを提言した。業務の分散化やチェック体制の構築は社員を疑う行為だという意見に対しては、むしろ「信用しているからやる」と反論。「止まる仕組みを作っておいてあげる」ことで、社員を不正者から守るための制度だと核心を突いた。

最後に、今回の問題によって同社が支払うことになった甚大な代償に言及。新規契約高の92.8%減や莫大な改革コストに加え、ブランドの傷による解約の増加と優秀な営業マンの退職という負の連鎖への懸念を示した。鯉淵氏は、一連の問題の根底にあるのは人ではなく放置された仕組みであると総括し、中小企業の経営者に向けて組織のあり方を見直すようメッセージを残している。

チャンネル情報

鯉淵 拓真 KOIBUCHI TAKUMA 公認会計士・税理士 クレディシップグループ代表 クレディシップ税理士法人 / クレディシップ社会保険労務士法人 / クレディシップ株式会社 / NexTable株式会社 ホンモノを未来へ繋ぐために、起業家を支援し、理論だけで終わらない“現場で動く経営”を発信します。