今季、プレミアリーグを戦っている(左から)坂元、前田、守田、鈴木。(C)Getty Images

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 8月に2026-27シーズンのプレミアリーグが開幕。今季は過去最多となる日本人選手が、この世界最高峰のリーグを戦っている。

 三笘薫(ブライトン)、遠藤航(リバプール)、田中碧(リーズ)、鎌田大地冨安健洋(ともにクリスタル・パレス)、鈴木彩艶(アストン・ビラ)、守田英正(ハル)、前田大然(イプスウィッチ)、坂元達裕(コベントリー)の9選手だ。

 最初に日本人選手がイングランドにやってきた頃、どこか「珍しい存在」として受け止められていた。ファンは彼らがどのようにプレーし、どのような貢献をするのかと興味津々だった。また当時は、日本人選手が獲得されるのは商業目的だと言われることも多かった。しかし今ではそんなことはほとんど考慮されていない。

 プレミアリーグ初の日本人選手となった稲本潤一がアーセナルに移籍してから25年が経った。そして現在、イングランドのクラブやファンは、日本人選手に何を期待できるかを正確に理解しており、自クラブに加入すれば、非常に喜んでいる。今やいちクラブ(クリスタル・パレス)に2人も在籍しているほどだ。

 日本人選手を素晴らしい戦力の一人として捉えている。彼らは勤勉で、技術も高く、大きなトラブルも起こすこともない。巨額の移籍金が必要になるケースも多くない。
 
 昨今の移籍市場では、多額の資金を投じて獲得した選手が成功するかどうかはある種の賭けのようなものになっている。しかし日本人選手の場合はそうではない。彼らはある程度の計算が立つ。決して期待を裏切らず、常に投資に見合う価値を提供してくれる。仮に期待通りの活躍ができなかったとしても、移籍金が高額でないため、大きな損失にはなりにくい。

 そして日本人選手たちは、成功できるという自信を以前よりはるかに強く持ってイングランドにやってくる。

 その背景には近年の日本代表の好成績や日本人選手たちのレベルアップもあるだろう。カタール・ワールドカップでスペインやドイツといった強豪国を破り、昨年10月には親善試合でブラジルに3-2で勝利。今年3月にはウェンブリーでイングランドを1-0で撃破した。

 こうした結果は、「自分たちにも世界のトップレベルで戦える」という自信を与えるものだ。自分たちの能力を信じるべきだということを改めて証明している。

 またプレミアリーグでプレーする日本人選手が増えた背景には移籍ルートの変化もある。現在はJリーグから直接プレミアリーグに移籍するのではなく、スコットランドやドイツ、ベルギー、オランダ、そしてチャンピオンシップ(イングランド2部)といったリーグのクラブを経由してやってくる選手が多い。Jリーグからいきなりプレミアリーグに飛び込むのは非常に大きなステップアップだ。しかし一度、欧州のリーグでプレーすることで、欧州サッカーのレベルや環境を事前に経験できる。賢明な戦略と言える。