巨人・石塚 プロ初サヨナラ打!高卒2年目以内は松井秀喜以来、球団32年ぶり「最高です!」
◇セ・リーグ 巨人4-3DeNA(2026年9月1日 京セラD)
ゴジラ以来の劇打だ。巨人の24年ドラフト1位で2年目の石塚裕惺内野手(20)が1日、DeNA戦でプロ初のサヨナラ打を放ち連敗を3で止めた。3-3の9回1死二、三塁から決勝の右犠飛。高卒2年目以内のサヨナラ打は、94年の松井秀喜以来、球団32年ぶりとなった。京セラドームでのDeNA戦は4戦連続サヨナラ勝ち。直前に3連敗した首位阪神とは4・5ゲーム差のままだが、逆転優勝へ必死に食らいつく。
石塚は頭の中を整理して打席に入った。「犠飛でもサヨナラだ」。だが、大歓声の中でその状況を忘れてしまった。それほど集中していた。
3-3の9回1死二、三塁。153キロの直球に振り負けず、打球を右翼深くまで運んだ。犠飛とし、プロ2年目で初のサヨナラ打。ベンチから駆け寄る坂本ら先輩を目にし「そこでやっと」試合終了を思い出した。
8月下旬は代打での出場が多く、3試合ぶりのスタメンで奮起した。「絶対に自分で決めてやると思って打席に入りました。最高です!」と興奮気味だ。
球団では94年の松井秀喜以来32年ぶりとなる高卒2年目以内のサヨナラ打。2月の春季キャンプは「ゴジラ塾」で指導を受けた。石塚は意を決して「どさくさで行った」と突撃。臨時コーチとして宮崎を訪れた松井氏に、打撃ケージ裏で約5分間、身ぶり手ぶりを交え助言を送られた。柵越えを連発し「いい体をしていてパワーもある。ジャイアンツを背負って立つ選手になる」と太鼓判を押された。
4月下旬から7月下旬まで下半身のコンディション不良の影響もあり、約3カ月も2軍での調整が続いた。「もうケガをしないように」との思いで普段の生活から見直した。「水風呂は苦手だった」と言うが、3分数セットでの交代浴を習慣にした。疲労回復に努め「お風呂にいる時間が長くなりました」と笑う。意識の変化がプロとして成長した証だ。
花咲徳栄(埼玉)時代でも「記憶にない」というサヨナラ打。「次はサヨナラ安打、サヨナラ本塁打で決められるような選手に」と高らかに宣言した。
前カードの阪神3連戦は3連敗。1軍野手最年少の20歳は「全員諦めていないし、一戦必勝で突き進むだけ。一番若いので先頭に立ってやっていけるように」と頼もしい。まだセ・リーグの灯は消さない。(田中 健人)
≪巨人では32年ぶり≫高卒2年目の石塚(巨)がプロ初のサヨナラ打(右犠飛)。高卒2年目までにサヨナラ打は土田(中=2年目)が22年8月19日のヤクルト戦で打って以来。巨人では94年5月31日の中日戦で、同じ2年目の松井秀喜がサヨナラ右本塁打を放って以来32年ぶりとなった。

