治安戦略アナリストの小比類巻文隆氏が自身のYouTubeチャンネルで「またかプルデンシャル生命。金融詐欺の社員は既に○亡の怪【元警視庁刑事が解説】」を公開した。動画では、大手生命保険会社「プルデンシャル生命」で新たに発覚した金銭詐欺問題について、当事者である社員がすでに死亡しているという不可解な状況や、同社の組織風土に潜む問題点を鋭く解説している。

動画内で小比類巻氏は、同社が今年1月に社員らによる約30億8000万円にのぼる大規模な金銭問題を公表し、再発防止策として新規契約の販売自粛を行っていた最中に、今回の事件が起きたと説明。「会社として過去の不祥事を洗い出して、営業社員の行動を管理し直している最中の出来事だった」と指摘した。

新たに発覚したのは、川崎市の玉川支社に所属していた40代の男性営業社員が、実在しない「高金利預金」を謳い、顧客や知人などから1億円以上を騙し取った疑いがあるという事件。しかも、この社員はすでに死亡しており、一部報道では自死とみられている。小比類巻氏は背後のホワイトボードに時系列をまとめながら、「死亡時期や場所、経緯についてはプライバシーを理由に明らかにされていない」とし、奪われた1億円を超える資金の行方や、第三者の関与の有無など、事件には多くの謎が残されていると語った。

さらに、今年3月には別の社員が約600人分の顧客情報を持ち出し、高速道路のサービスエリアで紛失するという別件のトラブルも起きていたことに言及。小比類巻氏は生命保険という商品の特性上、「担当者に対する信用が強ければ強いほど、保険とは関係のない投資話まで信用してしまうという可能性がある」とビジネスモデルの盲点を突いた。

最後に小比類巻氏は、一連の事件が「一人の営業社員のせいだったのか、それとも会社の管理体制そのものに残された問題だったのか」と視聴者に問いかけ、今後の真相究明の必要性を強調して動画を締めくくった。

チャンネル情報

元警視庁刑事・国際捜査官。1993~2023年警視庁。爆弾処理班配属後、警視庁中国語通訳を経て国際捜査官に。以降、国内外の銃器・薬物犯罪の情報収集、秘匿捜査に従事する。ほか殺人、強盗、誘拐事件などあらゆる捜査に参加。退官後、30年に及ぶ警察人生の知見を世の中へ貢献すべく治安戦略アナリストとして活動中。