【アサヒ、キリン編】「ビールの鉄人」たちが徹底討論!「酷暑に飲むと旨いビール」はこれだ
コスパ最強ビールはどれだ!?
最高気温40℃以上の「酷暑日」が全国各地で相次いでいる。炎天下の街を歩けば、ものの数分で汗が吹き出す--そんなときこそ、ビールが旨い。しかし売り場を見渡せば、定番商品に新ブランド、数量限定商品など、多種多様のビールが並ぶ。どのビールが正解なのか?
飲料専門家の江沢貴弘氏、ビアジャーナリストのMJ氏、同じくビアジャーナリストの津田敏秀氏という″ビールの鉄人″たちが、この夏に飲みたいコスパ最強のビールについて激論を交わした。
--ビールは種類が多くて、どれを飲めばいいか迷いますよね。
MJ かつて、商品の宣伝といえばテレビCMが中心でした。莫大な製作費がかかることから、短期間でいくつも商品を出すことが難しかった。現在はSNSなど、宣伝する手段が増えたので、昔と比べて新商品を出しやすくなったのだと思います。
江沢 商品の幅も広がりましたよね。中身で勝負する商品もありますが、キリンビールの『キリングッドエール』など、最近はライフスタイルまで意識した商品も人気です。CMに『Mrs. GREEN APPLE』の大森元貴さん(29)を起用したのには驚きました。アート性のあるイメージを訴求(そきゅう)することで、支持を集めています。
津田 10月の酒税法改正でビール系飲料の税率が一本化されます。「発泡酒」ジャンルはなくなりますが、多くの発泡酒ブランドは″ビール化″して継続販売されます。ビールの種類が減ることはなさそうですね。
--さっそくアサヒビールからオススメを教えてください。
MJ まずは今月4日に数量限定で発売された『アサヒ生ビール〈マルエフ〉生ジョッキ缶』。まろやかな味わいもさることながら、楽しさが魅力の商品です。アサヒの生ジョッキ缶シリーズは、フタを開けると圧力が下がって缶の中にある凹凸から発泡。まるでお店の生ジョッキのような、クリーミーな泡立ちが再現されます。フタを開ける瞬間のドキドキ感は生ジョッキ缶ならではです。
江沢 僕も数量限定商品から、『アサヒスーパードライ 冷涼辛口』を推(お)します。本家のドライもキレ味が特長で、夏向けではありますが、せっかく夏に飲むなら『冷涼辛口』がオススメ。
MJ 本家よりも冷涼感が強調されていますよね。暑い夏に冷蔵庫でキンキンに冷やしたビールを飲む。その快感を追求した商品だと思います。
津田 私は本家の『アサヒスーパードライ』を推します。クオリティの高さは誰もが知るところですが、今夏はプロモーションが面白い。アサヒは飲用前に冷凍庫で3分間冷やす「仕上げに3分冷凍庫DRY」を提案しました。この工程を経ることで温度が約1℃下がり、ドライの特長のキレと飲みごたえが引き立ちます。
江沢 「冷凍庫DRY」には驚きましたね。時間や注意点を示し、キレと飲みごたえをしっかりと引き出す提案をしたのは見事です。
津田 HPでは3分間を強調し、「冷凍庫に20分以上入れないでください」など注意事項も細かく書かれています。「ほかのブランドではやらないでください」とも。
MJ ライバルを牽制しているように見えますね(笑)。品質保証ができないというのが本当の理由でしょうが。
専門家の評価が高い『EGA BEER』
津田 もう一本。『アサヒEGA BEER』もオススメしたいです。タレントの江頭2:50さん(61)と共同開発した商品で、6月から数量限定で発売されています。「有名人を絡めた話題先行の一発モノ」と期待せずに飲んでみたら、予想外に完成度が高くて驚きました。6種類のホップを使用していて、爽(さわ)やかな香りが実にバランス良く利いている。
江沢 専門家の評価が高い商品だと思います。『EGA』は江頭さんのこだわりを詰め込み、複雑なコク、香り、苦みを生み出している。にもかかわらず、商品として綺麗にまとめ上げられているのだから、アサヒの醸造技術には驚かされました。
--キリンビールはいかがですか。
津田 今最も勢いがあるのは『キリンビール 晴れ風』でしょう。’24年の発売からわずか2年で、立派な主力商品になりました。広告に起用した内村光良さん(62)、天海祐希さん(59)、目黒蓮さん(29)、今田美桜さん(29)の属性そのままに、男女問わず幅広い年代に受け入れられています。
江沢 今年初めにフルリニューアルを行いました。コクや苦みなど飲みごたえは控えめで、軽くてゴクゴク飲める仕上がりになっています。とくに若者が好む、クリーンなビールという印象です。
津田 コスパの高さで言うと『キリン一番搾り生ビール』は強い。一番搾り麦汁のみを使用した贅沢な作りです。
江沢 雑味がなく、麦の旨味を感じられる安心安定の定番ブランドですね。
MJ 変わり種では『ブルックリンサマーエール』も良いですよ。キリンと業務提携する米国クラフトビールメーカーの商品で、7月から数量限定で販売されています。華やかな香りとすっきりとした後味が特長のペールエールで、海外クラフトを気軽に体験できます。
津田 今オススメという意味では『本麒麟』も加えたい。個人的に今までに発売された発泡酒のなかで、『本麒麟』が断トツに旨いと思っています。発泡酒のため、麦芽比率は低いものの、大麦スピリッツなどを組み合わせることでそれを補い、アルコール度数6%でボディ感もしっかりしている。最高のバランスです。国際的なコンテストでもたくさん賞を取っていますよ。
MJ でも発泡酒ということは……?
津田 そうなんです。11月に″ビール化″することが決まっています。つまり″今の『本麒麟』″を飲めるのはあと2ヵ月あまり。この夏が最後ということで強く推したいです。
『FRIDAY』2026年9月4日号より
