YouTubeチャンネル「交通系検証チャンネル」が、「大阪と奈良を隔てる【巨大な壁】近鉄が挑んだ生駒山地と【最大傾斜31%】の国道308号線」と題した動画を公開した。動画では、大阪と奈良の府県境にそびえる生駒山地という巨大な壁を越えるため、先人たちが挑んだ交通網の歴史と現在の姿に迫っている。

交通検証人は、大阪難波駅から近鉄奈良線で奈良県の生駒駅へ向かう。そこから1918年に開業した日本初の営業用ケーブルカー「生駒ケーブル」に乗り換え、生駒山上を目指す。車中では、生駒断層帯の活動によって隆起し、大阪側が急斜面で奈良側がなだらかになるという「傾動地塊」の特異な地形について解説が行われた。

山上遊園地を抜け、検証人はかつて大阪と奈良を結ぶ大動脈であった「暗峠(くらがりとうげ)」へと足を踏み入れる。標高455mの峠には江戸時代から続く石畳が残り、歴史の面影を色濃く残している。現在この道は「国道308号線」に指定されているが、大阪側への下り道は最大傾斜31%という規格外の急勾配が続く。車輪の滑り止め模様が刻まれたコンクリートの激坂を、エンジンを悲鳴のように唸らせて登るバイクや、足を踏ん張りながら慎重に下る人々の様子が収められており、当時の旅人が直面した過酷さが視覚的に伝わってくる。

さらに麓の石切駅周辺へと歩みを進めると、1914年に完成した「旧生駒トンネル」の重厚なレンガ造りの遺構が姿を現す。複雑に地質が入り組む生駒山地での掘削は、大規模な落盤事故などを引き起こし、多くの犠牲を伴う壮絶な難工事であったことが語られる。

圧倒的な自然の障壁である生駒山地に挑み、命がけで巨大なトンネルを貫いた先人たちの執念。その歴史的な大工事こそが、現在の大阪と奈良を密接に結ぶ大動脈の礎となっていることが深く理解できる内容となっている。

チャンネル情報

その際はコメント等でご指摘いただけると幸いです…!