北中米ワールドカップを戦う日本代表は18日、アメリカ・ナッシュビルのベースキャンプ地を出発し、グループリーグ第2戦のチュニジア戦に向けてメキシコ・モンテレイに渡った。対戦相手のチュニジアは初戦でスウェーデンに5失点で敗れた後、超異例の監督交代を大会中に決断。後任には元サウジアラビア代表監督のエルベ・ルナールを招聘しており、日本にとっては不気味な相手となる。

 日本代表は森保一監督の就任以降、ルナール監督が率いるサウジアラビアと3試合戦い、戦績は1勝1分け1敗。21年10月のカタールW杯最終予選は敵地で0-1で敗れた後、22年2月にホームで行われた同予選は2-0で勝利したが、再任した昨年6月の対戦ではホームの0-0の引き分けに終わっていた。

 当時の試合に出場していたMF中村敬斗(スタッド・ランス)は「5バックでガチガチに引かれたイメージがあって、0-0で結局終わって、ちょっとやりにくかったかなという印象」と回顧。その一方で「ただチュニジアは初戦に負けているので勝たないといけない。最後はオランダですし、引き分けでいいとはたぶん思っていないと思う。引いてカウンター、たぶん勝ち点1よりは3を取りにくると思うので、サウジ戦よりはチャンスはできやすいと思う」との想定を口にした。

 相手が守りを固めてくる環境では「ドリブルはもちろん、連係もそうだし、ミドルシュートも、クロスも大事になるし、単調ではなく多彩な攻撃が必要になってくると思う。いろんなパターンを見せられたら」と中村。24年10月のオーストラリア戦では0-1で迎えた終盤、同様に守りを固められた中でオウンゴールを誘発する働きを見せており、「あの時は途中出場だったけどああいう形を作れたら理想」と再現を狙う。

 さらに中村は「早い時間帯に先制点を取れたら全然違う試合展開になる」とも展望。その理由は23年夏のスタッド・ランス加入以降、フランスに数多くいるアフリカ出身選手と何度も対峙してきた経験にあるようだ。

「(リーグ・アンは)アフリカ人しかいないので慣れてはいる。チュニジア、アルジェリア、モロッコとか、コートジボワールとかガーナとか、アフリカ全般の選手とリーグ・ドゥなんかでも毎日やっていた」。そう誇った中村は「(集中力が)切れる時はある。あとは崩れたら崩れる。それは自チーム含めて(苦笑)」と彼らのパーソナリティを指摘。先に主導権を握って彼らの流れには乗せない考えだ。

 もっともその一方、日本としてもリードを奪われないようなリスクマネジメントは徹底したいところで「引いてくる相手なので仕掛けるタイミングと連係するタイミングをうまく見ていきたい」とも話した中村。オランダ戦でのW杯初ゴールを経て、対アフリカ勢の「(フランスで)3年やってきたのであまり気にならない」との自信も引っさげ、再び日本の主役となる。

(取材・文 竹内達也)