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 ◇交流戦 西武1−0阪神(2026年6月16日 甲子園)

 圧倒的敵地の甲子園で左翼席に陣取った西武ファンの青炎(せいえん)に包まれた。1―0で迎えた9回。4番手・甲斐野が立石を空振り三振に仕留め、息詰まる一戦に終止符を打った。パ・リーグで唯一、交流戦優勝がないという“汚名”を返上した西口監督は「声援が本当に力になったし、皆さんの前で勝ててよかった」とファンと喜びを共有した。

 投手陣が「甲子園の魔物」を封じ込めた。立役者はアマ時代を通じて甲子園初登板だった武内だ。10奪三振で6回3安打無失点。快投で5勝目を挙げた。

 警戒していた森下、佐藤輝を初回から連続三振に斬り、3回2死二塁で一瞬肝を冷やした森下の一直は長谷川の好捕に救われた。打席では5回無死一塁で2ストライクから三塁前へ犠打を成功。続く桑原の決勝打を呼び込んだ。7回からは救援陣に後を託し、ベンチで優勝の瞬間を見届けて「緊迫した中で試合をつくれたことは本当によかった」と喜びに浸った。

 18試合の短期決戦。シンデレラボーイの登場も大きかった。2番・滝沢は範囲の広い守備力に加えて課題だった打撃でも打率・273で貢献。3番・長谷川は2試合連続サヨナラ打など決定力を身につけて成長し、西口監督は「(滝沢)夏央とハセ(長谷川)の仕事は非常に大きかった。粘り強さ、勝負強さが出てきた」と総合力を強調した。

 交流戦の勢いそのままに19日からは敵地でオリックスとのリーグ戦を迎える。武内は「まだシーズンは続く。目の前の一勝を手にして勝ち進みたい」と青く染まったスタンドに誓いを立てた。

(河西 崇)