■SoftBank コドモバイル"812T"


正面から見た812T。防犯ブザーを鳴らすためのスイッチは正面にある。開くとこんな感じ。液晶画面は2.4インチ。本体裏面。3.2Mピクセルのカメラと接写スイッチがある。

●コドモバイルの安心機能
・防犯ブザー×連動機能×防犯ランプ
ノブを引くと大音量のブザーが鳴動し、同時に防犯ランプが点灯する。その際、音声電話またはTVコールが発信される。TVコールに設定しておいた場合には、メインカメラで映る周囲の状況を見ることが可能だ。さらに自動的に現在地の位置情報付きメールを事前に登録指定おいた最大5件の宛先に送信してくれる。

・イドコロメール
あらかじめ曜日や日付ごとに出発・到着する場所と時間を登録しておくことで、予定通り出発したか、到着したかを指定した宛先に自動的にメールしてお知らせしてくれる機能。予定通りに出発、到着しなかった場合には現在地の位置情報付きメールを送信してくれる。

・簡単お知らせメール
下サイドキーの長押しで、あらかじめ指定しておいた宛先に位置情報付きメールを送信する。ケータイ端末を持っている人が場所がわからなくなった時でも、受信した位置情報付きメールから地図を表示して居場所を知ることができる。

・電話やメールの相手を制限
アドレス帳に登録した相手、または特別連絡先に登録した相手としかメールや通話ができないよう制限することができる。

・キッズメニュー
よく使う機能だけをわかりやすく表示する機能。難しい漢字はひらがなで表示してくれる。また、かんたん操作で電話が出来るクイックコール機能もある。

●スペック紹介
カンタンにスペックを紹介しておこう。数値につく"約"は省略させていただいた。サイズは高103mm×幅49mm×厚23mm。重さは118g。連続待ち受け時間が470時間、連続通話時間が190分、TVコール時で100分である。メインディスプレイはTFTで2.4インチのQVGA表示(横240ドット×縦320ドット)、最大26万色表示が可能だ。

メインカメラは、有効画素数324万画素のCMOSカメラで、最大記録サイズが2,048×1,536ピクセルだ。サブカメラは32万画素のCMOSカメラだ。データフォルダ容量は14Mバイト(最大1,000件まで)。外部メモリ用のスロットが準備されていて最大2GバイトのmicroSDカードに対応している。本体カラーはピンクとブルーの2種類だ。

次にSoftBankの子供向けの取り組みを紹介しよう。

●ソフトバンクモバイルの取り組み
・イチなび
SoftBank端末やパソコンから、ケータイ端末の現在地が確認できるサービス。GPS機能でケータイ端末の居場所が確認できる「イチなび検索」、指定日時に居場所を自動で検索し、メールで知らせてくれる「スケジュール検索」、ケータイ端末を持っている人が「イチなび」の設定変更をできないようにロックする「指定先操作ロック」などが可能。月額使用料210円(税込)、検索利用料5.25円(税込)/回の有償サービスである。

・Yahoo!きっず
キッズ向けコンテンツしか閲覧することが出来ないサービス。

・ウェブ利用制限
出会い系サイトなど、特定のURLへのアクセスを制限できるサービス。

・制限機能
通話やメールの使用量や時間帯を制限し、使いすぎを防止するサービスがこれ。

■Kijimoto's EYE:子ども用ケータイの充実はこれからか?


最初は、各ケータイの比較をしようかとも思ったのだが、比較をしてみて、それが自分の環境にピッタリということになっても、それを買うことになるわけじゃない。なぜなら、料金面、サービス面などを考えれば、結局は親と同じキャリアの端末を選ぶことになるだろうから。そう考えると、機能だけを比較しても意味がないのではないかと考えたのである。

今回、端末を購入し、取扱説明書、カタログなどをじっくり見て思ったのは、まだまだ取り組みが浅いなってことだ。端末自体も種類が少ないから、子供の選択肢は狭いことになる。ちなみに、もう子供と呼べる年代ではないが、うちの娘に「どれがいい」と聞いたところ、どれもぱっとしないと言われた。もっとかわいいのが欲しいと言うのだ。
いやいや、子供だって好みがいろいろあるのだよ。実際にショップ何件かに聞いてみたところ、子供向けケータイは売れてないと回答するショップも少なくなかった。

現状にただ文句を言っていてもしかたがない。しかし、遅ればせながらも各携帯会社がこういった取り組みをはじめたってことの方が親としてはありがたい。これからいろいろ端末も増えてくれば(筆者の希望的観測だが)、ますます子供向けのケータイは楽しく、充実してくるだろう。それをを期待したいものだ。


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編集部:木地本 昌弥
「パソコンですぐできる写真俳句」(毎日新聞社) 「その場で解決!ファイル操作とデータ管理」(技術評論社)など50冊以上の書籍を執筆。携帯電話やパソコン、IT関連から取扱説明書まで執筆ジャンルは幅広く、ITジャーナリスト・携帯電話評論家としてテレビやラジオ、講演もこなす。詳細は、著者のホームページ「我流珍述」プロフィールページまで。

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