12日付のレキップ紙によると、アルゼンチン代表のカルロス・テベスが来季、現在所属するプレミア・リーグのウェストハムから、リーグ・アンのマルセイユに移籍する可能性が浮上している。

 報道では、近くマルセイユを買収する見通しのカナダ人実業家、ジャック・カシュカー氏とテベス本人が接触した模様。両者の間は、テベスが以前在籍したブラジルのコリンチャンスを保有するMSI(メディア・スポーツ・インベストメント)社のキア・ジョオラビアキン会長がとりもったとされる。

 ただし、カシュカー氏のマルセイユ買収は、一部の反対にあい難航している。また、コリンチャンスからウェストハムへのテベス移籍については、法的にクリアになっていない部分もあり、プレミア・リーグの法制委員会が調査を行なっている。

 ウェストハムは今シーズン、第29節を終えて最下位。テベスはケガもあって17試合にしか出ておらず、得点はわずか1点。いまのところ欧州デビューに失敗した感があるが、レキップ紙は、フランスで下地をつくってから再度チェルシーなどに売り込む思惑もあるのでは、と推測している。