リーグ・アン第28節で、上位4チーム(リヨン、ランス、リール、トゥールーズ)が引き分け、前節6位のボルドーがソショー(同5位)に勝って5位に浮上した。3〜5位には、勝ち点43ポイントで3チームが並び、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権をかけた争いが激しくなっている。

 CL決勝トーナメント1回戦でマンチェスター・ユナイテッドに敗れたリールにとって、来季の再チャレンジをかけて、ぜひとも勝ちたい一戦だったが、ロリアンとスコアレスで引き分けた。

 ところで、リールのセイドゥー会長は、CLで対戦したマンUとの“力の差”をしみじみと感じたようだ。レキップ紙に談話が載っている。

 第2戦では完全に力負けしたリールだが、第1戦ではマンUを相手に互角以上の戦いをした。しかし会長が味わった“敗北感“はピッチ外にもある。マンUの”収入力“がそれだ。「7日のオールド・トラフォード(マンUの本拠地)の一戦だけで、マンUは700万ユーロ(約10億8600万円)のチケット収入を記録した。我々のスタジアムが上げる収入の…2シーズン分だ」とお手上げ気味に語っている。

 伝統ある「夢の劇場」オールド・トラフォードの観客収容数は7万6000人。一方、リールの本拠地スタジアム・ノールはわずか1万8100人しか収容できない。