6日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の第2戦で、リヨンがASローマに0−2で敗れ、4年連続の準々決勝進出を逸した。

 レキップ紙はウェブ版で、スピード、テクニック、判断力、戦術などすべての点でリヨンの「KO負け」と評した。リヨンの守備陣に判断ミスがあったのは確かだが、むしろ驚異的な力を発揮し、完璧な試合を行なったASローマの魅力を称えている。1点目はトッティの巧みなゴール前への移動と冷静なヘディング、2点目はマンチーニの鋭い足技でディフェンスを完全に抜き去ったドリブルと強烈なシュート、いずれも見事な個人技だった。

 後半、2点をリードされたリヨンは、2トップにしたうえ、守備的MFに代えて攻撃的MFを送り込み、ディフェンスを3人に減らして攻撃一本の態勢で臨んだが、メクセスを中心とするローマの堅いディフェンスとGKドニの好セーブにチャンスを阻まれた。

 焦るリヨンは、数々のラフプレーで再三ファウルをとられた。レキップ紙は、プレーで劣った証しであり、冷静さを失ったことを責めている。第1戦で審判の判定に不服を唱えたリヨンだけに、信用失墜につながると批判的だ。

 同紙は記事の最後で、この惨敗のショックを早く乗り越え、チームがばらばらになることを避けなければ、リーグ6連覇の達成にも黄信号が灯ると結んでいる。