中村獅童が上方代表「世話物」に頭抱え、市川中車にはイジられ…
大阪国際文化芸術プロジェクト「立春歌舞伎特別公演」(25年2月1〜16日、大阪松竹座)の記者発表会が11日、大阪市内で行われ、歌舞伎俳優中村鴈治郎(65)中村扇雀(63)片岡愛之助(52)中村獅童(52)市川中車(58)中村壱太郎(34)中村虎之介(26)市川團子(20)と、吉村洋文大阪府知事(49)横山英幸大阪市長(43)が出席した。
昼の部は「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)十種香」「恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい)封印切」「幸助餅(こうすけもち)」、夜の部は「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」の演目が披露される。
鴈治郎は「幸助餅」の大黒屋幸助など「私は4役出させていただきます。この年になって、ピンからキリまで嬉しがりのように出させていただきます」。
関取雷五良吉で出演する中車について「中車さんとは1度やらせていただいたんですけど、ぜひ彼ともう1度やりたいなと思っていた演目。久々にやらせていただけるので楽しみ」と笑顔を見せた。
一方、獅童は「上方和事の代表作『封印切』で(亀屋)忠兵衛を務めさせていただきます。私は関東の役者。今日になって、なんで事の重大さというか、このお話を引き受けてしまったのか。関東の役者が関西の芝居で。あちらのプロデューサーの方にだまされたのかな」と頭を抱えた。
中車から「封印切の獅童さんの忠兵衛を本当に楽しみしていまして。上方に乗り込む獅童さんがどうやられるのか楽しみ」とあおられ、「やなこと言うな〜」と苦笑していた。