「温かいうどんが食べたい」冷え込む立冬にようやく『富士山初冠雪』 静岡おでんにゲレンデも冬本番へ準備着々=静岡県
<中井秀カメラマン>
「立冬をむかえたきょう、富士山には初冠雪が発表されました」【写真を見る】「温かいうどんが食べたい」冷え込む立冬にようやく『富士山初冠雪』 静岡おでんにゲレンデも冬本番へ準備着々=静岡県
朝からよく晴れた11月7日は、静岡県側だけでなく山梨県側からも富士山が見え、甲府地方気象台は富士山の初冠雪を発表しました。平年より36日遅く、統計を取り始めてから過去130年間で最も遅い記録となりました。
<東部総局 青島悠記者>
「午前7時すぎのJR御殿場駅前です。あちらにある気温計は今11℃を示していて、風も冷たく感じ、季節の移ろいを実感する朝になっています」11月7日は「立冬」。朝の静岡県内は上空に冷たい空気が入り込み、天気が晴れて放射冷却が発生したため、気温が下がりました。最低気温は静岡市葵区井川で4.3℃、御殿場で6.6℃など、県内に18ある観測地点のうち12か所で今シーズン一番の冷え込みとなりました。
<街の人>
「朝は寒かった、エアコンつけて暖房対策で」 <街の人> 「ちょっと寒めのところに行くので防寒の対策で(厚着を)着てきました。温かいうどんが食べたいですね」静岡県三島市の箱根松並木では約210本の松の木にコモを巻いて冬支度です。虫が枯れ葉などに冬ごもりする習性を利用したコモ巻き。害虫を駆除するために1970年から毎年行なわれています。
<三島環境緑化研究会 加々見勝八郎会長>
「異常気象ってことで段々段々暖かくなって、私らも管理するの大変」<東部総局 青島悠記者>
「あちら機械で雪をまいていますね」<スノーパークイエティ営業企画部 新井辰則さん>
「あすからの営業再開に向けてイエティでは24時間体制で雪づくりを行っています」雪不足のため営業を一時的に休止していた裾野市の屋外スキー場では、11月8日午前9時からの営業再開に向けて準備作業が行われました。2024年も日本一早くオープンしましたが、10月28日から営業を休止。ようやく気温が下がり始め、営業再開のめどがたちました。
<スノーパークイエティ営業企画部 新井辰則さん>
「また気持ちを新たに楽しい冬を皆さまにご提供できればなと思っております」一方、静岡市内にあるこちらの店ではー。
「牛スジ1、おでんが5です」
この季節に食べたくなるアツアツの「静岡おでん」を求めて、多くの客が訪れていました。
<客(横浜から)>
「おいしいです。ようやく(おでんの)シーズンが来たって感じですね」<客(名古屋から)>
「心もあったまっていい感じです」11月7日の午前中、おでんの売り上げはこれまでの倍近くになり、店主の杉浦さんは期待を膨らませています。
<駿府城公園おでんやおばちゃん 杉浦孝店主>
「静岡の文化である『静岡おでん』を、身近になってもらえる瞬間というのがこの季節ではあると思う。寒くなってくればなるほど、おでんの湯気が恋しくなってくれるんじゃないかなと思いますので、期待しています」