優勝後の大谷翔平(写真・USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

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 10月30日、大谷翔平が所属するロサンゼルス・ドジャースが4勝1敗でヤンキースを破り、みごと4年ぶり8度めのワールドチャンピオンに輝いた。現地はもちろん、日本でもお祭り騒ぎ。試合はNHKのBS1とフジテレビが中継した。

「NHKは大谷翔平に、グラウンドとシャンパンファイト中の2回、インタビューに成功していました。山本由伸にも2回インタビューしています。一方、フジテレビは、山本には2回インタビューしたものの、大谷には話を聞くことができなかったんです」(MLB担当記者)

 違和感のあるこの現象だが……。実は、フジの中継では、グラウンドで大谷の姿は捕らえている。その際の様子が物議をかもしているのだ。

 現在、SNS上で拡散されている動画では、まず大谷が背中を向けている様子からスタート。そこに、スタッフとみられる男性が、何やら大谷に耳打ちすると、大谷は嫌そうな顔をしてカメラをにらむのだ。いつもの大谷の様子からは信じがたいしかめ面……。そして、大谷は顔を横に振ってまたカメラに背を向ける。

 このシーンが、フジテレビに対する「取材拒否」の様子なのではないか、とうわさになっている。実際、Xでは多くのコメントが寄せられている。

フジテレビはやっぱり大谷出禁になってるのか。せっかく現地まで女子アナ派遣したのに、単独インタビューできていない》

フジテレビが真摯に謝罪を入れてないんじゃないの? 大谷さんって、あまり争い事を好まないと思うんだけど?インタビューを許さないって事は、球団からも取材を受けるな!って言われてたかも知れない》

《フジは、NPBを激怒させるは、大谷の自宅を報道して大谷からも取材拒否されるは、ボロボロやな》

 こう憶測を呼ぶのには、フジテレビに “前科” があるからだ。

「大谷選手が約12億円の新居を購入した際、フジテレビは空撮するなど、執拗に取材を続けました。これに激怒した大谷選手が、ドジャースの取材パスを凍結させたと『週刊現代』が報じています。

 この “出禁” 報道をフジテレビの港浩一社長は否定しましたが、こうした背景を知るファンからすると、大谷選手の言動は、取材拒否しているように映ったのでしょう。

 今回、フジテレビがワールドシリーズの放映権を獲得できたのは、新居報道は関係なく、民放の持ち回りで “たまたま今年はフジ” だったからともいわれています。

 大谷との関係性は改善されていないでしょうし、インタビュー失敗の動画の真偽はともかく、今後も単独インタビューは難しいんじゃないでしょうか」(同)

 こうした「取材拒否」疑惑は本当なのか。当日の取材の経緯についてフジテレビ広報に聞くと、「制作の詳細についてはお答えしていません」とのみ返答が返ってきた。

 フジテレビと言えば、日本シリーズと日程が重なったMLBのワールドシリーズを中継したことがきっかけで、日本シリーズの取材パスを回収されたとも報じられている。

 大谷にはそっぽを向かれ、日本シリーズからも “出禁” を言い渡され……日米の野球取材に暗雲が立ち込めているフジテレビ。今後の野球報道のありように、注目が集まっている。